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ハイキングも登山も危ない 秋に活発化する死を呼ぶ「マダニ」に注意!

 今年に入り国内で11人が死亡しているマダニ媒介性の感染症『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』。マダニは夏場に1匹が1000〜2000個程度を産卵し秋に孵化するため、今が最も危険な季節なのだ。

 マダニは袖や裾などから侵入し、脇の下や脚の付け根など、皮膚の軟らかな部分を選んで噛み破り、血を吸う。行楽シーズンは山野に出掛ける人も増えるため注意が必要だ。
 「厚労省の研究班がマダニ11種類を調べ、このうちの5種類でSFTSウイルスが見つかっている。その中でも特に人に付きやすいのが、『タカサゴキララマダニ』『フタトゲチマダニ』『キチマダニ』の3種類。幼虫は大型の動物にはそれほど付きませんが、秋にかけて体長1ミリ程度の若虫になると、人に付くようになるのです」(健康ライター)

 噛む際に痛みを感じにくくする成分を注入するため気付きづらく、長いときは1週間以上吸い続けることもあるというマダニ。噛まれた結果、ウイルスに感染すると、約6日〜2週間で発熱や食欲低下、下痢、嘔吐を起こし、さらに痙攣、昏睡状態に陥り、最悪の場合は死に至る。

 国立感染症研究所によれば、対策としてツツガムシ向けの市販虫除け剤の使用、服に付いたマダニはガムテープで取り除ける、外出後の入浴時にマダニが体にいないか点検するなどを紹介している。
 「マダニは山林だけではなく、民家の裏山や畑、あぜ道、河川敷など身近な場所にも生息しているため、無防備な状態で出掛けひどい目に遭う場合もある。服装は付着しにくいナイロン製の上着、ズボンを着用した方がいいでしょう。また、慌てて手で払うと人体に口の部分の針だけ残したり、ダニの体液が人の体内に逆流してしまうことも。付着に気付いた場合は、まず皮膚科を受診した方がいいでしょう。ウイルスの潜伏期間である2週間は体調に気をつけることも忘れずに」(世田谷井上病院・井上毅一理事長)

 外出時はご用心。

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