3月、ハンガリーで行われた世界ジュニア選手権で日本フィギュア女子の新星が頭角を現した。14歳の本田真凜が、SP、フリー、総合スコアとすべて自己ベストを更新して世界チャンピオンになった。
「帰国した3月22日、羽田空港はプチパニック状態でした。早朝6時にもかかわらず、駆けつけた報道陣は約50人。フィギュアファンのオバチャンも大挙して押し寄せ、すごい盛り上がりようでした。彼女は“持っている”のかもしれませんね」(体協詰め記者)
関係者も「持っている」と期待するのは、今回の世界選手権で本田が追い風を受けたからだ。本田の世代はロシア勢が圧倒的な強さを誇り、表彰台独占のシーズンもあった。しかし、今回はそのロシア勢が相次いで棄権。この異常事態に他国選手にも動揺が走ったが、本田だけは平常心を見失わなかったという。
「本田たちの世代が'18年平昌冬季五輪の主役を務めることになるでしょう」(同)
世代交代については、こんな見方もされている。
「演技に関する評価基準は変わりませんが、本田をバックアップしているスタッフは“年齢相応の女性の姿を出せばいい”との戦略で五輪を目指しています。ロシア勢も同様です」(TV局スポーツ部員)
平昌大会は10代の選手が多い“ロリコン・フィギュア”になりそうだ。となれば、27歳で挑む浅田真央が“オバチャン”として浮いてしまう可能性がある。
「浅田は主要大会への参戦を見送りました。体力温存というか体力不足です。ただ、8月までは国内各地でアイスショーを行う予定で、そこでは大会とは異なるパフォーマンスに挑戦するとの話です」(同)
反響次第では平昌五輪を見据えた来季から、浅田の衣装はヒラヒラ系になるという。強敵以外に“若さ”とも戦う浅田の先には、厳しい戦いが待ち受けている。