3月1日、そんな「頑固プロレス」のカオスな試合会場にて、異彩を放ったのが2試合目と3試合目の合間にリングに飛び出してきた5人組のアイドルユニット「カンペキ猫娘主義」。なんでも、このド派手な装いのアイドルグループは、前大会から頑固プロレスの応援ガールに就任したらしい。
「前大会ではトラブルが起こって試合が一時中断したんですが、その場繋ぎのため、彼女たちが突然リング上に駆り出されました。メンバーたちは戸惑いつつも、見よう見まねでプロレスを始めたり、リング上を撮影会の会場に変貌させて写メ会をやったりしていましたね。その涙ぐましい奮闘が認められ、頑固ファミリーの一員になったんです」(40代の男性客)
今回はさすがにプロレスは披露しなかったものの、この猫アイドルは、持ち曲の歌詞を変えて「頑固! 頑固!」と連呼し、会場を沸かせていた。
アイドルとプロレスというと、あまりそぐわないような気もするが、近年は、東京女子プロレスのように、プロレスとアイドルライブによって構成されている大会もある。また、今大会でも奮闘したグラドル兼レスラーの加藤悠をはじめとして、近年は、アイドル兼業レスラーも増えているようだ。頑固プロレス代表の大久保一樹は、アイドルをプロレス興行に取りこむメリットを語る。
「今はプロレスも多種多様になっています。アイドルを目当てにやってきたお客さんが、これをきっかけにプロレスの良さを知ったり、逆にプロレスを見に来たファンの中にもこういうアイドルがいるんだなと知ったりもする。また、アイドルファンもプロレスファンも、1人のレスラーやアイドルを熱心に応援し、メジャーに育ててあげようという思いを持ってくださっています。両者のファンの方々の心理は非常に近いものがあるでしょう」
双方にとってメリットのある関係だと語る大久保。最後は、乱入レスラーによって会場が大荒れになる中、大久保はアイドルたちをステージ上に呼び出し、「萌えキュン、頑固!」の号令で無理やり締めくくった。
男臭い死闘の世界に、華やかなアイドルの要素を取り入れた「頑固プロレス」。今後、さらなる飛躍を遂げていくのか要注目だ。
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