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山下達郎『クリスマス・イブ』長寿ヒットの理由

 山下達郎(61)の『クリスマス・イブ』が12月22日付オリコン週間シングルランキングで29位に入り、1987年から続く連続トップ100入り記録を29年に更新した。
 「もともとはアルバム収録曲で、夏のイメージが強かった山下が冬曲に挑戦したもの。83年12月に限定3万枚でシングルカットしたが、大して売れなかった。しかし88年、深津絵里が出演したJR東海のCMソングに起用されて大ヒット。その後、クリスマスの定番になり、91年にミリオンを突破した」(芸能ライター)

 JR東海以降もCMや映画に起用されることが多く、昨年はオリコン週間チャートで、80、90、00、10年代と4年代連続トップ10入りという快挙を達成している。
 「同曲の累計売上枚数は189.1万枚。これまでのCM、カラオケなどの使用料、カバー曲による印税などを合計すれば10億円は超えると言われています」(芸能ライター)

 それにしても、これほどの長寿ヒットの理由は何か。
 「曲や詞がいいのは当然として、山下自身の露出が少ないので、アーティストのイメージが出過ぎず、聞き手が自分のイメージを投影しやすい。さらにクリスマス時期限定なので、飽きが来づらい」というのは音楽ライター。
 「最近、J-POPの分析でよく指摘されるのですが、ヒット曲の出やすいコードでカノン進行というのがあって、この曲もその一つ。例えばAKB48の『恋チュン』、ZARDの『負けないで』、BOROの『大阪で生まれた女』などもそうです」

 現在、上映中の映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』でもテーマ曲になっているが、この曲を耳にして、ヒット当初のバブル期を懐かしむ中高年も多いことだろう。

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