●9代目大島優子
担当する声優は神田朱未。少年役から勝ち気な女子、大人の女性など幅広い演技が出来る人だが、一撃のインパクトに欠けることもしばしば。どこかダンス、歌唱、演技とそこそこの実力を持っているものの、器用貧乏とも言われている大島優子に似ている。だがこの役に選ばれた最大の理由は大島優子とおなじく頬が柔らかそうなリス顔っぽいところだろう。気になる方は『AKB0048』の公式ホームページに顔写真が載っているので見比べてもらいたい。
●5代目高橋みなみ
担当する声優は白石涼子。仕切り屋という印象もないし、彼女が担当するラジオ番組は別にスベリ芸が売りでもない。共通点は見当たらない気もするが、高橋みなみがたまにエセ関西弁を喋るので、その真似を大げさにさせるために奈良県出身である彼女をキャスティングしたのかも?
●3型目渡辺麻友
担当する声優は田村ゆかり。声優業界でも屈指の人気もつことで知られる彼女。その歌唱力を武器に大型会場での単独ライブも数々こなしている。“王国民”といわれる熱狂的で濃いファンを多く抱える彼女は、まゆゆのイメージにぴったりかと思われる。
●11代目板野友美
担当する声優は植田香奈。デビューしたての頃、さんざん「ギャルっぽい、声優界に馴染めるのか?」といわれていたが、その辺がアイドル界でギャルっぽいといわれるともちん役に抜擢された理由か?
●8代目小嶋陽菜
担当する声優は能登麻美子。おそらく喋り方で特徴をつける為にキャスティングされたかと思われる。能登麻美子の声はウイスパーボイスと呼ばれる、しっとりとした雰囲気が魅力だ。おっとりとした甘い声の小嶋陽菜ぴったりであろう。
●6代目柏木由紀
担当する声優は堀江由衣。彼女は声優の歌手売り全盛の時代にアイドル売りという新しい道を切り開いたパイオニアとして有名だ。ファンをとても大事にしており、アイドル声優としてのキャラを殆ど崩さない。その辺は“アイドル道”のなんたるかを理解し、握手会を大事にする柏木由紀に通じるものがある。また生涯アイドルでいたいという志の高さも似ているかもしれない。
さて今まではキャストが決まっているメンバーについて紹介したわけだが、今度は公式で声優の決まっていない13代目前田敦子、10代目秋元才加、10代目宮澤佐江に抜擢されそうな人物を大胆予想したい。
●10代目秋元才加
これまでの声優が若手、ベテランではなく中堅層から抜擢されているのを予想すると少し若いが喜多村英梨辺りは来そうだ。AKB48のレコード会社であるキングレコードから歌を出しているし、『まどか☆マギカ』で美樹さやかを演じていたので、“さやか繋がり”というこじつけもありそう。メンバー中の年長者という括りなら丹下桜も有力か?
●10代目宮澤佐江
宮澤佐江はツインタワーとして、秋元才加とセットのような扱いをされるのと、イケメンガールつながりで、放送中の人気アニメ『偽物語』喜多村英梨と姉妹役をやっている井口裕香を挙げておこう。この人は意外とボーイッシュな役も評判が高いのであり得るかもしれない。同じ理由で丹下桜の相方として岩男潤子も挙げたい。さすがに年齢的に高すぎだろうか? でもこの人のボーイッシュな声は昔、評判が高かった。
●13代目前田敦子
前田敦子だけはもうあの人で決定なのではないかと…。もちろん水樹奈々だ。堀江由衣、田村ゆかりとキングレコードでCDをリリースしている有名声優がいるのに、この人だけ外れるのというのはおかしいだろう。他に思い浮かばない。アイドル界のトップを声優界のトップが担当する。まさに、AKB48ヲタと声優ヲタからすれば、夢のキャスティングと言えるだろう。
というわけで、筆者の妄想を垂れ流したわけだが、そんなことに関係なく、4月に始まる『AKB0048』は、かなり面白くなるのではいかと期待している。制作スタッフも河森正治総監督を始めアニメの第一線で活躍する人ばかりで豪華。そして声優陣も有名どころを揃えてきたあたり、かなりの本気ぶりが伺える。いままで水と油の関係とも言われていたアイドルヲタクとアニメヲタクが理解し合える日が来る日は近いのか…? 今から注目だ。(斉藤雅道)