安室といえば、昨年暮れにリリースした新作アルバムより『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳との交際の方が話題先行。政界進出を目論むお笑いタレントがバツイチ歌姫を口説き落とした事に芸能マスコミは狂喜乱舞した。
ところがこの報道、いささかニュアンスが違うようなのだ。
スポーツ紙芸能担当デスクがこう語る。
「報道では“淳が安室にご執心で、安室は困惑している”…という形になっていますが、実際は逆。安室が淳にゾッコンなのです。一部で“安室が激怒”と伝えられていますが、これは所属事務所ではない大手芸能プロ側が意図的に報じさせたものなのです」
今回のゴシップには『女性セブン』が密着。二人の極秘アメリカ旅行をベタマークするなど、業界関係者が『女性セブン』関係者に情報を流しているのでは−−と穿ってみたくなる程だ。
「実際、『女性セブン』の幹部には大手芸能プロの息がかかった編集者がいるのです。今回の件は“やっぱり女性セブンか〜。ネタ元は大手プロだね〜”と、舞台裏を知っている記者連中は嘆息しています。『女性セブン』相手のスクープ合戦では勝ち目がないですからね」
女性週刊誌デスクはこう語り、核心について次のように話す。
「今回、安室と淳が年末にアメリカ旅行をしたのです。で、報道では“安室が1日先に現地に入り、それを淳が追いかけた“となっていますが、どうやらそれは結果論みたいです。というのも、淳のアメリカ入りは毎年のこと。安室は今回、本当は淳と一緒に現地入りしたかったのですが、年末になってから決めた事で飛行機のチケットが入手出来なかった。たまたま、前日の便が押さえられた為、安室が先に現地に入った、という訳です」
何と、淳より安室の方が“オネツ”であったのだ。イメージ的には「安室はクール」に映るが彼女を知っている関係者は一同に否定。安室の“素顔”は恋愛にもの凄く「ストイック」だという。
プロダクション関係者が語る。
「97年にTRFのSAMと電撃婚をしましたが、あれは安室にSAMが押し切られたのが真相です。正直、SAMは結婚などしたくなかった。ところが“ストーカー”化した安室がSAMに猛追。子供まで作ってSAMの逃げ場を無くしたのです。このように、安室は思い立ったら一途で周りが見えなくなる。ストーカー行為に及ぶケースがよくあるのです。淳との件も、この典型ですよ」
なるほど、淳は安室のがぶり寄りに負けたというわけだ。いつもはマスコミに無愛想な淳が1月7日に開いた緊急会見で雄弁だったのは、背景にあったこの事情が全て。安室を擁護しなければいけない立場であった訳だ。
確かに「僕は安室さんのストーカーに根負けしました」とは口が裂けても言えないだろう。さすがに、政界進出を画策しているだけのオトコだ。シナリオ作りは一日の長がある。
だが、気になるのはネタ元と「安室激怒」情報の真贋。前述のようにスクープ誌と芸能プロの蜜月は理解出来る。だが、安室の所属事務所が件の芸能プロとは距離を置いている事は、つとに有名。情報の漏えいは考えにくいのだ。
「要するに、所属事務所では無い“安室の関係者”が大手プロにリークしたのです。案の定、某マスコミには安室の所属事務所ではなく、大手プロから連絡があり“この件はウチが仕切るから”と言ってきた有様です。その事務所関係者が“いや〜、安室が怒って大変だ”と某マスコミに話したのが『安室激怒』報道の真相みたいです。所属事務所は“安室は怒っていない”と発表しましたが、その通りでしょう。何しろベタボレなのは安室の方ですからね」(芸能関係者)
それにしても、大手芸能プロの思惑は何なのか。「安室の醜聞」を聞きつけ“火消し役”に回るならともかく“火付け役”に回る意味が分からない。
「一説には“マッチポンプ”になって大手芸能プロが“政治力”を安室側に見せつけた、と言われています。それに安室側が恐れれば、かつて築いてきた大手プロと安室サイドの業務提携が復活出来る。それがまとまれば、大手プロにとって、計り知れないメリットがあるという訳です。まあ、実際はメリットがあるかどうか分かりませんけれど…」(スポーツ紙記者)
このように、今回の熱愛報道で、一番振り回されたのは淳であったのだ。地元・山口市長選に出馬予定の淳にとって、「パートナーは安室」で今後の人生設計は大丈夫なのだろうか−−。
ちなみに、熱しやすい安室は過去のオトコ(SAMやV6の三宅健)を例に見るまでも無く、冷めやすい事でも知られている。政治家とタレント夫婦で思い出すのが東国原英夫と加藤かずこ。この二の舞を演じないとも限らないのだ。