「サラリーマンは毎日、同じスーツでもいいんでしょうが、見られることも仕事の女子アナはそうもいかない。毎日テレビに出るにも関わらず、女子アナには衣装手当てが月に数万円出る程度。バラエティー番組や特番にはスタイリストが付き、テレビ局が衣装代を持ちますが、ニュース番組やロケなどはほとんど自前の衣装です。若手アナの給料の半分が衣服代に消えるそうです」(スタイリスト)
女子アナは毎日同じ服を着るわけにもいかない。女子アナマニアたちが目を光らせているからだ。1週間に2回も同じ服を着ようものなら、「イケてないなー」、「夜遊びしすぎて金欠か?」などと酷評が飛び交う。
そこで、女子アナたちは仲のいい人同士で衣装を交換するという手段に出た。1人が同じ服を着た場合、マニアたちに見破られてしまうが、他のアナと衣装を使い回せば、なかなか気づかれないというわけだ。
「衣装の使い回しが確認できたのは10年くらい前のフジテレビの高島彩と中野美奈子あたりからですね。あの2人はそれだけ仲がよかったんでしょう。その後、フジ内では本田朋子と宮瀬茉祐子、中野美奈子と杉崎美香など、多くの使い回しが確認できています。他局同士でもフジの秋元優里とテレビ東京の水原恵理など、意外な交流が浮かんできて楽しいです」(女子アナウォッチャー)
しかし、それによって別の弊害も出てきてしまっているという。
「同じ衣装を着たら、似合う似合わない、スタイルの良し悪しなど、ハッキリ差が出る。アメリカの雑誌では、よく映画祭やパーティーで同じドレスが被ってしまった女優の比較写真を掲載し、『どっちが似合っているか』という特集を組んで、ネットで読者投票を募る。それで負けた方をこきおろします」(前出スタイリスト)
女子アナマニアの間でも、以前は「誰と誰が衣装を使い回している」とほほえましい視点で楽しまれていた。しかし、使い回しが常態化するにつれ、スタイルやセンスの優劣をジャッジし始めるようになってきたという。
「使い回しの相関図を作ってみると、中田有紀が女子アナ界の中心に位置しているようです。中田アナが着た服を、まずは日テレ、その後は他局の女子アナが着ている。そこで目立つのは、中田アナのバランスの取れたスタイルです。中田アナにぴったりな服を巨乳のアナが着たらピチピチ。中田アナが体のラインが出るようなちょっとセクシーな衣装を細めのアナが着たら貧相。女子アナ界でスタイルのよさは中田アナがダントツでしょう」(前出女子アナウォッチャー)
中田アナ基準の衣装が広まるにつれ、他の女子アナは着こなしが大変になってしまいそうだ。