この日は「安倍政権の現在地」というテーマで、安倍政権、加計問題等について久々に“真紀子節”を炸裂させた。
田中氏はまず、安倍政権について、アべノミクスが完全に崩壊し日銀主導の金利政策は効果が出ていないことを指摘。
「私は身から出たサビだと思いますけれど、各閣僚の失言とか森友・加計問題だとか次元が低すぎますよね。したがって内閣改造なんかする必要はありません。総辞職。人が変われば新しいフレッシュエアが入ってきますから、何党がだめ、誰がだめとか言ってもこれしかいないんですから、根本的な問題は制度を変えるしかないんです。今みたいな人たちがバッチをつけなくて済むような日本にしなればいけませんけれど、そうでなければ今近々の課題は、まず総辞職をする、あるいは解散をすることによって人の入れ替えをしていくことだと思います。」と語った。
本日執行された2人の死刑執行については、先ほどニュースで知ったとしたうえで、「当然死刑の是非について色々な意見があることは承知していますが、今の金田さんですか(金田勝年法務大臣)? 共謀罪が何だかも分かっていないような、答弁も右往左往してる人に死刑執行されたらどんなもんだろうなと。ただ、法務大臣が変わる時には必ず死刑執行してきています、今まで少なくとも10年位は。したがって金田さんがいなくなることはこれではっきりしたなと」。田中氏はこのように語り、内閣改造で金田法務大臣が替わるであろうと予想した。
安倍総理大臣については、「あの方(安倍総理)は人柄は悪くないですけど、しっかり勉強されている方だとは思いませんし、ましてや経綸があって国家をこうしていきたい、そんなこと聞いたことは一度もないし、考えたこともないんだと思う」と安倍総理のビジョンのなさを指摘し、「ただしあの方は秘書さんを長いことやっています。政治家の秘書の仕事は何かと考えた場合に、資金集め、政治資金パーティーの券を売る、地元の公共事業や中小企業の陳情を聴く、そういう次元です。いなきゃ困る存在ですが、それらの人たちがみんな今大臣になっています。外務大臣も厚生大臣も官房長官も安倍さん本人もそうですから、そういう人たちの仲間内が政治を、極端に言えばおもちゃにしているなという気がします。難しい日本の将来をこうするべきだというような経綸を持っている人は一人もいないと思います」と斬って捨てた。
加計問題で、安倍政権にとって不利となる獣医学部新設に絡む記録文書が「本物」であると認めた前川喜平前文科次官については手放しで賞賛した。
「前川さんは現職の頃からまともな人だと思ってました。官僚っていうのは結構へなちょこな人が多いですから。文部省だけじゃないですよ、外務省だって財務省だって。…前川さんは非常に冷静な人で、文部省の秘書官をやっておられた頃、文部行政に関して大変プライドを持っておられるし、霞が関の中でも非常に有能でもあるしバランス感覚が優れた方だなと思っておりました。でも今回ほど踏み切ってここまでブレイクスルーを作ると、そこまで腹があると思っていませんでしたから立派な人だなと思いました。答弁を見ていても全然ぶれてない」
このほか、稲田朋美大臣の失言騒動、自民党・豊田真由子衆議院議員の元秘書への暴言・暴行疑惑、民進党の蓮舫代表の二重国籍問題などについても“真紀子節”を炸裂させた。
13日の放送はオンエアから7日間、ラジコで聞くことができる。
『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!』
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