無我流生活の反動は思いのほか大きかった。
28日の大阪府立体育会館大会での西村との防衛戦に向け、諏訪間はご飯、みそ汁、漬物という質素な食事に、瞑想を続けるなどの日々を送る西村流のスタイル、いわゆる無我流生活を続けた。それで相手の行動を読むまでに神経が研ぎ澄まされたが、反動で逆に体力は低下。現在は1日5食という暴飲暴食、“レスラー食”に戻し、スタミナを戻すことにやっきになっているが、今度は新たな後遺症に悩まされているという。
つねに西村のことを頭の片隅に置いて行動してきたため、生活スタイルを戻した今も頭から離れなくなってしまったという。「もう夢の中まで西村さんが出てきてうなされている」。今では不眠症に陥って眠れぬ夜を過ごしている。
22日には新シリーズが開幕する。西村とは前哨戦となるタッグ対決が組まれており、タイトル戦を前にアドバンテージを取りたいところだが、3冠王者は大きな不安を抱えたことになる。