フジテレビのドラマ「マルモのおきて」(日曜午後9時)の視聴率がうなぎのぼりだ。
「同時間帯にTBS系で『JIN-仁-』の続編が放送され、正直厳しいと思われていたが、初回から11.6%と健闘。22日に放送された第5話では15.6%までアップした。一方、『仁』は初回は4月スタートのドラマで最高の23.7%。どこまで視聴率を伸ばすかと思いきや、20%を割り込み、22日は18.8%。確実に『マルモのおきて』に視聴者を食われている。『仁』の制作サイドとしては想定外だったに違いない」(芸能記者)
「マルモのおきて」は阿部サダヲが演じる主人公の30代独身サラリーマンが、死亡した親友が男手ひとつで育てていた人気子役の芦田愛菜と鈴木福演じる幼い双子の子供を引き取り、懸命に育て、共に生きる姿を描いた作品。主人公の飼い犬・ムックが子供の声で人間の言葉を話し3人を支える。
「子供と動物はドラマ・映画にかかわらず、ヒット作の“鉄板ネタ”。2人の子役とムックが役名『薫と友樹、たまにムック。』の名義で歌う主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』は着うた配信サイト『レコチョク』の週間ランキング1位を獲得し、かわいらしい振り付けも人気。25日にCD発売され、オリコンランキングは上位に食い込みそう」(レコード会社関係者)
一方、SMAP・香取慎吾を主演に起用し、黒木メイサをヒロイン役に据え、SMAPが主題歌を歌う月9ドラマ「幸せになろうよ」はコケてしまった。
「初回こそ16.4%となかなかの数字だったが、第2話からは期待外れの数字で第5話は9.7%でついに一ケタ。ひと昔前ならウケただろうありえない設定が多すぎて、視聴者に飽きられてしまったようだ。今や局内はマルモ一色で、月9を話題にするのにはタブー感すら漂っている」(別のフジテレビ関係者)
「マルモのおきて」が今後どこまで視聴率を伸ばすかが注目される。