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「連続テレビ小説」「大河ドラマ」が好調なワケ

 NHKのドラマ部門が熱い。 ヒロイン役の松下奈緒を抜擢した連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」、さらに福山雅治主演で話題となっている大河ドラマ「龍馬伝」。「ゲゲゲの女房」は朝ドラを従来の時間帯から15分繰り上げて放送したこと、「龍馬伝」は日本史史上もっとも人気の高い坂本龍馬を福山雅治が演じたこと、それぞれ成功の秘訣は色々言われているが、「NHKの何かが成功したとか、そういう問題ではないのでは」と語るのはテレビ局関係者。

 とにかくテレビ業界のドラマ部門は現在、瀕死の状態であった。「まず今のテレビ局はお金をかけたくないというのが大前提。ドラマは手間もお金もかかります。少ない予算で作ろうとすると、ショボイ感じが視聴者にも伝わり、見向きをされなくなる。コスト高はドラマ制作の常識となってしまっています」(テレビ局関係者)。テレビ業界の中でもっとも不景気の影響を受けている部門こそがドラマ部門だという。

 ただ、世の中の不景気とはまったく関係なく制作を続けられるテレビ局がある。それがNHKだ。みなさまの受信料で制作されているので、コストを削減しなければという考えは基本的にない。「NHKのレベルが上がったというよりは、総じて他の局のレベルが下がった感じでしょう」(テレビ局関係者)。90年代はむしろ民放側がテレビドラマのけん引役となっていたが、それも今は昔、「民放ではすでにドラマの制作はあきらめ、韓流ドラマなど外部から買ってきたドラマを流す方向にシフトしていっていますね」(テレビ局関係者)。

 「龍馬伝」の終了後はスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第2部が放送予定。第一回に続き、こちらも豪華キャストでバブリーなドラマが展開されるはず。もはや、日本のドラマはNHKに期待するしかないのかもしれない。

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