浜のエルボードロップ、ヒップアタックなど203キロの巨体を生かしたパワー殺法でペースをつかんだ挑戦者組。だが、論外のローキック、低空ドロップキック、みのるのヒザ十字などで負傷した浜の左ヒザを狙い撃ちされる。
それでも、超高校級ラ・マヒストラルを切り返すと、ボディープレスで反撃ののろし。最後は、曙がセカンドロープからダイビングボディープレスで論外を圧殺した。
ようやくベルトを奪取した角界出身タッグだが、胴回りが規格外のためベルトが巻けないという“珍事”が発生。観客からは「ベルト巻けんのか」と突っ込まれていた。
それでも「今まで一番うれしいのは、子供が生まれた時、横綱になれた時、今回(初めて)ベルトを獲ったこと」(曙)と感慨深げ。
デビューから325日で初タイトルを奪取した浜も「こういうチャンピオンというものになったことがないものですから、感無量です。相撲を辞めてもタッグを組ませてもらえて世界一の幸せ者です」と感極まり、言葉に詰まっていた。