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大阪が『金本引退』に意外な反応! アニキとタテジマ球団の不思議な関係(後編)

 金本知憲外野手(44)のいない来季の阪神タイガースのガイドラインがボンヤリとだが、見えてきた。本塁打20発以上を打てる左打ちの三塁手−−。本サイトが調査した限りでは、中村GM体制でチーム再建を目指す阪神タイガースは、今オフの補強ポイントとして、そんなタイプの新外国人選手を探しているという。

 この新外国人選手の特徴が興味深い。単なる左打ちの外国人選手であれば、今季不振に終わったブラゼルの後釜にすぎない。しかし、阪神の渉外担当者たちは『三塁手』にこだわっていた。現レギュラー三塁手は新井貴浩(35)だが…。好機で打ち損じるシーンも確かに多いが、新井貴は外せないはずだ。守備負担の少ない一塁にコンバートし、その新井貴に代わって『4番』を務めることも多くなった実弟・新井良太(29)を外野に専念させるのではないだろうか。
 「いや、本当に『左打ちの三塁手』の獲得に成功したら、新井貴は兄弟で一塁の定位置を争う試練に直面するかもしれない。それに城島(健司=36)も捕手ではなく、一塁守備に専念させられる可能性だってある」(プロ野球解説者の1人)

 中村勝広GM(63)のもとでチーム改革が進められていることは繰り返すまでもないが、金本を強行に引退させるつもりはなかったようだ。関係者によれば、当初、中村GMは金本の兼任コーチ案を口にしていたという。和田豊監督(50)の見解とも大きなズレはなく、現場サイドからは「代打なら、まだまだ使える」との声も届いていた。
 守備位置はともかく、「左打者」を探しているのなら、金本を蘇生させる方法を考えても良さそうなものだが…。
 その金本が引退を決意した理由はどこにあるのか。南信男球団社長が「進退を含めて考えてみてはどうだ?」と金本の肩を叩いたのは、9月2日。額面通り受け止めれば、「引退を勧めた」というわけである。

 「南社長も金本の理解者の1人です。仮に金本が現役を続けたいと答えていたら、そうなるように奔走してくれたはず。ただ今後、阪神は近年とは全く違うチームに生まれ変わる可能性もあるので…」(前出・関係者)
 チーム変貌の可能性が囁かれる理由は、中村GMのネットワークにある。
 金本の去就問題と前後して、有力OB・掛布雅之氏の『コーチ待望論』が一部で報じられた。掛布氏は金銭トラブルなどがあり、「復帰はない」と目されていた。しかし、その掛布氏を『臨時コーチ』ながら、帰還させるプランも水面下で進められていた。
 「仕掛け人は中村GMだと目されています。中村GMは現役時代から『同じ千葉県出身』の掛布氏を可愛がってきました。掛布さんが金銭トラブルで日本テレビ(系列)と解説者の契約を更新できなかったときも、関西系メディアに仲介するなど親密な関係にあります。中村GMは早稲田大学の後輩である岡田監督(彰布=54)も可愛がってきました。岡田監督の『阪神帰還説』も囁かれています」(関西出身のプロ野球解説者)

 中村GMはチーム再建にあたるスタッフを、85年の優勝、日本一を知るOBで固めようとしているのではないだろうか。
 「掛布さんや岡田監督が阪神に帰還する、もしくはフロントが『外部協力者』として彼らと友好な関係を築くとしたら、金本の指導者としての出番は、暫くはないでしょうね」(前出・同)
 金本がFA宣言したとき、阪神は“将来の監督・コーチ候補”と見ている旨も伝えたという。しかし、そのときの交渉役は星野仙一・現楽天監督であり、金本も今の阪神では通用しない約束があったことは分かっているはずだ。いずれにせよ、金本の引退は阪神の大きな転機となるのは間違いない。

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