「公開当初は元気だったが、今では変装しては都内の映画館に出かけている。観客の反応を見ているようなんですが、同行スタッフによればため息ばかり漏らしているんです」(製作関係者)
ちなみに奇妙なのは、織田だけではない。製作元であるフジテレビも大ヒットを喜ぶ気配は無く、局内も静まり返っているのだ。いったい彼らは、何に怯えているのか?
芸能関係者がこう語る。
「それは、伊藤英明主演の映画『海猿』シリーズですよ。実は今回の『踊る大捜査線』は現状の観客数だと、先に公開され興収65億円(観客動員数600万人)を記録している『海猿』を絶対に抜けない。'12年度の邦画部門で2位になってしまうのです。また、'10年に公開された前作『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』は興収73億円だが、やはり同年公開の『海猿』シリーズが興収80億円を叩きだし、水をあけられた経緯がある。その悪夢が、またも蘇ってきたというわけです」
そのためか、今では織田陣営は次回作で巻き返しを図ろうと必死。水面下で、『踊る大捜査線』のスタッフを中心に着々とキャスティングを進めているようなのだ。
「その一つが、来年4月にOAされるフジの『月9』なのです。同ドラマは地上波では破格の70億円の予算を計上。共演者には映画『アマルフィー女神の報酬』や『アンダルシア 女神の報復』で共演し、プライベートでも交流のある福山雅治の出演も決定している。ヒロインも『踊る大捜査線』でお馴染みの深津絵里や内田有紀、ユースケ・サンタマリアなどが出演する予定なのです」(フジテレビ関係者)
また、その一方ではなんと、SF時代劇も検討されているという。
「ドラマ『サムライ』(仮題)は、幕末期の江戸から現代にタイムスリップした無名志士の話で、織田はこの役に扮し、福山が現代の刑事という設定。織田は現代人に心の豊かさと凛とした生きた方を問い、やがて政治家として祭り上げられるという話なのです」(事情通)
“トラウマ”を克服できるかが見モノだ。