「早くて、この4月、遅くても10月の編成までにはマツコがMCになることを発表する方向で調整に入った。局内でもこの話を知っているのはごく少数だけですよ」(事情通)
背景にあるのがテレ朝の絵に描いたような絶不調ぶり。視聴率競争では日本テレビに大惨敗。そんな矢先に発覚したのが『ももいろクローバーZ』の妹分グループ『3B junior』のメンバー(12)が番組収録中にヘリウムを吸い、意識不明の重体に陥るといったテレビ史に残る大不祥事だ。
テレビ業界関係者に言わせれば、いまやテレ朝の転落はとどまるところをしらないという。
「昨年秋には証券会社のレーティングで格下げになってしまった。しかも、今回のヘリウムガス事件が影響したのか、テレビ朝日ホールディングスの株価は急落。'15年3月期の連結業績予想を売上高2750億円(従来2815億円)、営業利益150億円(同180億円)に引き下げ、スポット収入の予想も大幅に下回る見通しだ。12歳の少女の容態次第では刑事事件化に発展する可能性も出てきた。'12年と'13年に年間視聴率のゴールデン&プライム帯で二冠を獲得し、'18年度までに連結営業利益200億円を目指すと気勢を上げていたが、当時の勢いは見る影もない」(テレビ朝日関係者)
そのテレビ朝日が局を挙げて取り組んでいるのが4月以降の番組新編成。
「とにかくヤバイの一言です。池上彰や『くりぃむしちゅー』をMCに起用した2本の番組を立ち上げるが、全て日テレのパクリのような番組なんです。一つは『世界一受けたい授業』と似た内容の番組を池上に、二つ目もやはり日テレの『深イイ話』を模倣した番組を、くりぃむにやらせる。企画が上がらず最終的には視聴者を喰い合う作戦に出た。ある意味、テレビ界では禁じ手とされた手法を使わないとテレ朝はやっていけないのでしょう」(放送作家)
テレ朝がここまで追い詰められてしまった理由は、他にもあるようだ。
「誤算ですよ。これまで“テレ朝お抱え女優”といわれていた米倉涼子がテレ朝と距離を置き始めた。今夏にもドラマ『ドクターX』のシーズン4を制作するつもりでいたが、米倉サイドから正式にNGを喰らってしまった。皮肉なことに、またしても日テレのドラマに出演することが内定しているんです。なんでも“しばらくは、『ドクターX』の続編を受けない”と本人が話しているようです。再三にわたり続編をオファーしたため、米倉を激怒させたという噂です」(編成関係者)