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テレビ東京が視聴率で快進撃 不振のフジ、TBSと猛接近

 開局以来、“振り向けばテレビ東京”といわれ続けてきた同局に救世主が現れ、話題になっている。
 今年55歳になる太川陽介だ。
 「同じサンミュージックに在籍していた桜田淳子の一夜限りのコンサートにも太川はゲスト出演した。いまやバラエティーで引っ張りダコです」(芸能界事情通)

 太川再浮上の引き金となったのが、蛭子能収とのコンビ旅が話題を呼んだ『ローカル路線バス乗り継ぎ 人情ふれあい旅』である。
 ゴールデンで7%もとれば合格とされるテレ東。今年に入って同番組は3回SPで放送されたが、12〜13%を確実に稼いでいる。
 テレ東で同等の数字を持っているのは『開運!なんでも鑑定団』ぐらいだ。

 そこで、今回キーポイントとなるのが「ゴールデン7%」(4月1日〜9月29日)という数字である。
 テレ東の高橋雄一社長は「上期ゴールデンが0.4%増の6.9%(中略)となった。10月クールでは、第4週終了時(10月27日)でゴールデン7.3%と上昇している」と話す。
 それだけヒットコンテンツが増えているわけだ。『ローカル路線バス』の他、『YOUは何しに日本へ』は7〜9%、『鑑定団』が11〜13%、『出没!アド街ック天国』が9〜11%、『モヤモヤさまぁ〜ず2』が8〜10%といった具合。

 これをフジと比較すると、上期は10.4%だが、ここへきてクリーンヒットがなく、やらせ疑惑もあったりで元気がない。
 「もしこのままフジのゴールデン視聴率が下がり続けると、上半期平均9.9%のTBSにも抜かれ、テレ東に尻をつつかれることになる」(テレビ業界事情通)

 これは、業界勢力分布図の塗り替えともいえる。テレ東とフジは「3%プラスアルファ」の差しかない。フジがふり返ると、まともにテレ東と“向き合って”しまう関係にもなりかねず、それだけフジの威信が失墜しているわけである。

 このように、太川陽介の大躍進がテレ東局内を明るい雰囲気に盛り上げているのはたしかだ。

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