事務所との契約は2017年2月末まで残っている中で、安室は突然、今年の5月に独立したいと要求した。そして、弁護士を伴い「印税や報酬に額を上げること」、「楽曲の原盤権を事務所から安室側に返却すること」などを訴えた。これらは芸能界の慣例からしても例のないことで、当然ながら事務所としては飲めない事案だ。
20歳のときにダンサーのSAMと妊娠3か月の出来ちゃった婚。1年間の産休。実母の殺害事件。愛息の名を入れたタトゥー。離婚。これらの全ては事務所が安室をスターであり続けるさせるために処理してきた。それなのに安室は「いままでの契約は奴隷契約」とまで言い放ち、事務所に突きつけたのだ。
「安室の契約は破格。事務所は固定給約800万円。それに出演したライブなどの出演料を歩合で払う。グッズの売り上げも半分は安室の収入ですよ。ライブ中止やトラブルの経費は事務所持ち。年収は6億円は超えるでしょう。異例の待遇ですよ」(音楽関係者)
SAMとの離婚以来、お笑い芸人の田村淳(49)ら多くの芸能人と恋の噂も流れたが、事務所に守られて何不自由ない生活を送ってきた。安室が事務所に理不尽なことを言い出したのには裏があるといわれている。
スポーツ紙記者は「安室はプロモーターの西茂弘さんに出会ってから変わった」という。現在、西氏は安室と同じマンションに家族で住んでいる。
「いまは西さんのいう事にしか耳を貸さないようです。海外公演で訴訟も起こされている人なのに。息子の留学で相談に乗ってもらっているうちに信じたのかな。信じて失敗ですね」(音楽業界関係者)
その後、事務所に対して“奴隷発言”は謝罪。「感情的になり、不適切な発言をしてしまいました」とコメントした。ここまではよかったのだが、ここから先が大問題。「私は20周年で仕事に区切りを付けたかったのに、社長は『安室は21年、22年も続きます』と言った。社長は私の思いも聞いてくれない? と束縛を感じました」、「お金の流れに不信に思うところがある」、「事務所には味方がいない」と続けた。
安室が中学2年で飛び込んだ芸能界。デビュー以来ずっと支えてきたのが、所属事務所の平哲夫社長だ。だが平氏は怒り心頭で反論。「あなたのことを甘やかし、腫れものに触るように扱ってきた。それが間違いだった。ファンにも迷惑が掛かっている。この謝罪文がどういう了見なのか、釈明しなさい」。
両者の関係は修復が出来ないところにきている。だが、安室がこれから先、たった一人で生きていけるほど、芸能界は甘くない。