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DREAM KIDも苦言!フェザー級GP厳しい船出

 「DREAM.7 フェザー級GP2009」が8日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。観客動員で苦戦したほか、後味の悪い判定決着で、同階級の絶対的エース、山本“KID”徳郁が愛弟子の試合に不快感を露わ。暗雲漂う不穏な船出となった。

 スッキリしない幕開けとなった。ミカ・ミラーと前田吉朗のGP1回戦。ミラーは終始、関節技で試合を優勢に進めながらも判定0-3で敗北。試合後は「試合をコントロールしていたのは俺。判定に満足してない」と判定結果に異議を唱えた。

 今成正和とKIDの愛弟子、山本篤のメーンでも後味の悪い結末が待っていた。得意の足関節技を狙って後手にまわった今成に対し、山本はスタンドやマウントで休むことなく打撃を打ち続けた。だが、判定は1-2で山本の敗北。試合後もガッツポーツで勝利を確信していただけに、「KIDさんもおかしいねって言っていた」と語った。
 2つの腑(ふ)に落ちない判定決着に加え、その他の試合でも軽量級らしいスピーディーな攻防がなかった。笹原圭一イベントプロデューサーも「重たい感じ」と総括。さらには「きょう出た選手の試合内容では、KID選手は振り向かない」と2回戦から推薦枠で出場する絶対的エースの対抗軸が出てこなかったことを嘆いた。
 観客動員でも1万9528人と不振で空席も目立った。厳しい船出となり、改めてKID頼みの階級であることを露呈した。

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