スポーツ 2020年11月10日 22時30分
新日本ジュニアの祭典『BOSJ27』高橋ヒロム2年ぶりの優勝なるか?
新日本プロレスは、15日の愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)から、今年は一旦中止が発表されていたジュニアヘビー級最強決定戦『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.27』(BOSJ)を10選手の総当たりリーグ戦で行う。出場選手は次の通りだ。▽15年連続17回目の出場田口隆祐(2012年優勝) 今大会、出場選手の中で最多エントリー数を誇る田口隆祐。普段はタグチジャパン監督として司令塔的な役割を担う一方、シングルプレイヤーとしても数々のタイトルを奪取した屈指の実力者。『スーパーJr.』を知り尽くした男が、磨き上げられた技術と知識を武器に8年ぶりの優勝なるか?▽初出場マスター・ワト 今回、初エントリーを果たしたワトは、今年7月の凱旋以降、鋭い打撃と精度の高い飛び技を主体に本隊ジュニア戦士として活躍。“グランドマスター”をめざして日々成長を遂げる中、今回は新日本ジュニア勢との初シングルが続出。試練の『スーパーJr.』で台風の目となれるか?▽3年連続3回目の出場SHO 優勝候補の呼び声も高いSHOが初優勝ヘ向けて出陣。ジュニア戦線では頭一つ抜けたパワーを誇るSHOが、得意の肉弾戦と必殺のショックアロー、ここ一番で極める関節技で白星を積み重ねるか?ケガで欠場中のパートナー・YOHの想いも乗せてジュニアの頂を狙う!▽2年連続2回目の出場ロビー・イーグルス 2年連続出場のロビーは、新型コロナウイルスで海外勢の出場が危ぶまれる中、海を渡って外国人選手では唯一の『スーパーJr.』エントリー。的確な足攻めからのロン・ミラー・スペシャルのフルコースで、一撃必中のスナイパーがタップ勝利を量産するのか?▽2年ぶり5回目の出場高橋ヒロム(2018年優勝) 2度目の制覇へ、“優勝候補”ヒロムが反撃のノロシを上げる。独特すぎる世界観と個性で圧倒的な支持を集めるも、今年後半はジュニア王座陥落、ジュニアタッグ王座戴冠ならずと結果が出ていない状況。ジュニアを牽引する男が『スーパーJr.』とともに劇的復活を遂げるか?▽5年連続8回目の出場BUSHI ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの“頭脳”であり、安定した闘いで存在感を見せるBUSHI。昨年の『SUPER Jr.』では、開幕3連敗からの6連勝で逆襲を果たすも、あと一歩で優勝決定戦進出を逃しているだけに、今年こそ悲願の初優勝を掴みたいところ。▽2年ぶり4回目の出場エル・デスペラード(IWGPジュニアタッグ王者) “優勝候補の一角”デスペラードが2年ぶりの『スーパーJr.』参戦。昨年はアゴの負傷で緊急欠場となったが、昨年10月の復帰戦以降、スニーキーなファイトとオールラウンドな闘いぶりで存在感を発揮。今年こそ“ならず者ルチャドール”がシングルの頂を手中に収めるのか?ヒロムとの対戦(11.18後楽園)は注目だ。▽4年連続4回目の出場金丸義信(IWGPジュニアタッグ王者) 金丸義信が4年連続のエントリー。熟練されたテクニックと、相手を手玉に取る頭脳戦でジュニアタッグ王者に君臨するヒールマスターが、シングル戦線でもさらに本領発揮か? 屈指の実力を誇る“くせ者”だけに、全エントリー選手にとっての“要注意人物”となりそうだ。▽2年連続2回目の出場DOUKI 昨年は負傷欠場したデスペラードの代打で『スーパーJr.』緊急出場を果たしたDOUKIが今年は正式エントリー。この1年で鈴木軍のジュニア戦士として頭角を現し、誰よりも早く『スーパーJr.』出場をアピールした男が、変幻自在のルチャ殺法でジュニアの祭典をかき乱すか?▽3年連続4回目の出場石森太二(IWGPジュニアヘビー級王者) 現IWGPジュニアヘビー級王者・石森が堂々のエントリー。鍛え抜かれた鋼のボディと、抜群の身体能力に加え、8.29神宮大会でヒロムを破った新必殺技“Bone Lock”を武器に『スーパーJr.』初優勝へ邁進。“二冠”を果たして新日本ジュニア完全制圧を狙う。 また、同時期にアメリカでは『スーパーJカップ 2020』の開催も決定した。世界注目のジュニアの強豪&新鋭ら8選手によるワンデイトーナメントが急遽実現することになった。『スーパーJr.』優勝決定戦の翌日(日本時間12月13日)に世界配信される。『スーパーJカップ 2020』の出場メンバーは次の通り。▽2度目の出場TJP▽初出場ACH▽初出場リオ・ラッシュ▽初出場クリス・ベイ▽初出場レイ・ホルス▽初出場ブレイク・クリスチャン▽ 2度目の出場クラーク・コナーズ(『LION’S BREAK:CROWN』優勝者)▽2度目の出場エル・ファンタズモ(『スーパーJカップ 2019』優勝者) BOSJは12.11東京・日本武道館大会で上位2選手による優勝決定戦が行われる。武道館で決勝が開催されるのは1999年以来、21年ぶり3度目。昨年は東京・両国国技館で決勝戦を開催しており、まだ動員数が緩和されていない状況とは言え、よりスケールアップしたと言ってもいいだろう。 アメリカで開催されるJカップも注目したいところだが、BOSJが中止と発表された時から「中止ではなく延期」と訴え続けてきた高橋ヒロムは昨年の大会を怪我のため欠場しており、今年最後にやって来たチャンスを逃すまいと、かなり気合いが入っている様子。この1年間でIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル王座に挑戦するなど、IWGPジュニアヘビー級のベルトは石森太二に奪われたが、成長は目を見張るものがある。 石森以外が優勝となれば当然、来年1月に開催される東京ドーム大会でIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦が近くなる。また、優勝しなくても石森を破っておけばチャンスが出て来るだけに、どの試合も見逃せない。3選手がエントリーした鈴木軍の同門対決も注目だ。(どら増田)