毎年秋口になると、音楽業界は水面下で『NHK紅白歌合戦』やレコ大を巡り事前運動が活発化する。
「紅白に関しては、芸能界の“ドン”と呼ばれる大手芸能事務所のS社長が出場枠を持っていると言われ、レコ大についても新人賞と大賞は彼の意向で決まるとされている。レコ大の“賞レース”は、いつの間にか事務所のビジネスにされ、審査員や関係者は、もはやS社長の言いなりです」(レコ大関係者)
昨年10月には『週刊文春』が、'15年末のレコ大で大賞を受賞した『3代目J Soul Brothers』が所属するLDHとS社長の事務所との間で、1億円の買収取引が行われていたと報じた。
「大スキャンダルでしたが、スポーツ紙などはレコ大の審査員を出しているため黙殺。昨年末のレコ大でも、S社長のブレーンとされる男が押した西野カナが選ばれており、黒い体質は何ら変わっていなかった。ただし一方で、レコード会社を移籍して突如、露出が増えた演歌歌手の丘みどりなどは、S社長にイチ押しされたトバッチリを受けている。紅白初出場が確実視されていましたが、結局は疑惑の件もあり、露骨すぎることから、取りやめになっていますからね」(芸能関係者)
そんな昨年に懲りたかと思われたが、今年も同じような事態になりそうだというから呆れる。
「NOBUという無名歌手をS社長が押していることから、今後、各媒体に頻繁に露出すると思います。NOBUは長らくインディーズで活動し、'12年にメジャーデビュー。しかし、売れずに一度はレコード会社から契約を切られたのですが、今年3月に『いま、太陽に向かって咲く花』で再デビューした。スポーツ紙記者はいま、読者無視の宣伝記事を書かされていて、新人でもないのに早くも“レコ大新人賞内定”と言われているんです」(芸能記者)
またもや出来レースになりそうだ。