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「空母いぶき」実写化、ハードルとなったのは 仕事復帰のかわぐちかいじが漫画家人生を語る

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かわぐちかいじ

 「空母いぶき」「沈黙の艦隊」などのヒットで知られる広島県出身の漫画家かわぐちかいじが1日、東京・銀座のひろしまブランドショップTAUで「呉災害復興応援フェアイベント『かわぐちかいじ先生スペシャルトークショー in TAU』」に出席した。

 かわぐちは今年、食道がんによる体調不良から連載を休止していたが復帰。冒頭壇上で「今年体調を崩しまして、3月から仕事を休んでようやく復活できました。これからまた仕事をやっていきますのでよろしくお願いします」とあいさつ。「漫画を描き始めて初めて仕事を休みましたよ」と照れくさそうな表情を見せると、12月の後半から「空母いぶき」の枠内で新連載を始めることも告知した。

 トークショーの中で自身の漫画家生活を振り返り、漫画家になろうと思ったきっかけについて問われると、「小学校ですかね。戦後昭和23年生まれですが、漫画ブームが小学校、中学校の時にあって、手塚治虫さん、横山光輝さんとかが活躍されていた。それで漫画に触れるようになりました。楽しみとしては、ほかに映画、小説、絵などもあったんですけど、漫画が一番少年の身近にあった媒体で、弟と二人で夢中になりました」と紹介。双子の弟、かわぐちきょうじ氏も漫画を一冊出版している。「弟も漫画を描いていて、僕よりうまかった。漫画家になる根気はなかったけど才能はあった」と笑顔で語る。

 かわぐちはまた「空母いぶき」の実写化のエピソードにも触れ、「実写にしたいという話が来た時に無理だろうと思った」とコメント。「自分も漫画を描く時に簡単に実写化できないように描くんです。そうじゃないと映画に負けてしまう」と映画以上のスケールを漫画の中で実践していることから、実写化のハードルを感じたというが、「でもスタッフが熱があっていい人で」と担当者の熱意に打たれて映画化を認めたという。

 ただし、ハードルは物語の設定にもあったといい、敵国が中国に設定されていることが映画化の話を一時遠ざけたとも告白。「映画は中国を観客として見込んで作りますから。(そういう設定だと)俳優を預かる芸能プロも(出演させないよう)全部をストップかけます。無理で、あきらめるかってなったんですけど、中国がだめならほかに国を作るかって」とそれでも実写化の話は進んだという。「友人の軍事ジャーナリストと相談したんです。東南アジアで大きめの国作るかって」と敵国をすり替えることで映画化がその後実現したことを明かしていた。
(取材・文:名鹿祥史)

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