記者はLINKSは初観戦となるが、団体名が「RINGS」のもじりであることからもわかるように、格闘技色の強い団体である。ルールもRINGSルールに近いが、そこはやはりアマチュア社会人プロレス団体であり、「頭部への打撃は禁止」「頭から落とす技は禁止」など、安全面を重視したルールになっているようだ。
今回の興行は無料ということもあり、広いとはいえない会場にぎっしりと観客が詰めかけていた。
第3試合は前田明日(LINKS長野)vs.ケンタDX(RAW)。バッドボーイズ風の入場を見せるケンタに対し、前田は前田日明スタイルで入場。
蹴りからグラウンドと果敢に攻める前田だったが、ケンタとの体格差はいかんともしがたく、8分35秒、変形腕十字でケンタが勝利した。
「関東進出は早かったんじゃねえのか」
とケンタに言い捨てられた前田は悔しげであった。
セミファイナルはドラゴンソルジャーLAW(め組)vs.634(LINKS長野)。ここまでLINKS勢が負け越しており、634も気合いを入れて臨んだようだが、試合巧者のDSLに一歩及ばず、10分19秒、DDTからチョークスリーパーで敗れた。
メインイベントはマッチョ・マイケルズ(LINKS埼玉)vs.ペドロ高石(特別参戦)。ペドロはカポエイラの選手でもあり、逆立ちしての蹴りやジャンプしながらの蹴りを披露。しかし試合となると、ペドロの蹴りはどうしても頭部に当たってしまうという問題が起きた。
マッチョのアピールを受け、審判団は「この試合に限り頭部への打撃を認める」ことに。以降水を得た魚のようにペドロが蹴りまくり、ダメージとスタミナ切れでマッチョがフラフラになったところをペドロが腕十字に仕留めた。12分12秒。
初の関東大会は、LINKS勢全敗という残念な結果に終わった。しかし無料とはいえ集客もまず満足できるレベルで、大会そのものは成功と言ってよかったのではなかろうか。
次回は試合結果でのリベンジに期待したい。
◆『LINKS』第三回興行
2010年6月6日(日)開始:15:40
会場:埼玉・蕨市民体育館格技場
観客:55人(満員)
<第一試合>
○ウメタロウ(6分01秒 膝十字固め)SAGAT●
<第二試合>
○リヴァーサル沢(6分08秒 三角絞め)●KUBIKIX
<第三試合>
○ケンタDX(8分35秒 ケンタクラッチ改)●前田明日
<第四試合>
○ ドラゴンソルジャーLAW (11分19秒 スピニングチョークスリーパー)634●
メインイベント
○ペドロ高石(12分12秒 腕ひしぎ逆十字固め)●マッチョ・マイケルズ
(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/