ルールは総合のそれを用いながらも、頭部への打撃を禁じるなど、アマチュアらしく安全面への配慮が見られる。
入場は前回に引き続き無料で、観客もまずまずの入りである。
第1試合は、RAW所属のSAGATと秋葉原所属の山本国鉄の対決。スキンヘッドに空手着の山本が打撃で攻め、SAGATが寝技で攻める。SAGATの裏投げでKOされかかった山本だったが、起死回生の前蹴りでレフェリーストップ勝ちをおさめた。
第2試合は、LINKS長野の前田明日vsW.I.Nのウメタロウ。バチバチの打撃戦から、グラウンドではRINGSっぽい足関節の取り合いと、前田の目指す方向性がわかりやすく見える展開だ。互角の戦いが続いたが、キャプチュードからのフェイスロックで前田がギブアップを奪った。
第3試合は、LINKS埼玉のマッチョ・マイケルズvsRAWのケンタDX。前回前田を倒して暴言を吐いたケンタに、マッチョは雪辱しておきたいところ。打撃でガンガン、ケンタを押し込んでいくマッチョ。しかしケンタもパワーで強引に投げる。結局投げの連続の前にマッチョがダウンし、LINKSの雪辱は成らなかった。
第4試合はRAWのユウキ・ロバート・カワグチ対nkwのドクロ狂死郎。この試合に限り3カウントが採用され、三角締め等下から極めようとするとカウントを取られる、というシーンが続出した。試合はイケメンをいいことに暴言を吐きまくる狂死郎が腕十字で勝利した。この世には神も仏もないものか。
メインイベントはめ組のドラゴンソルジャーLAW(王者)とピンクタイガーモンスター軍のJOMの、LINKS認定無差別級王座戦。途中JOMの蹴りに追いつめられながらも、王者のDSLが胴締めスリーパーで勝利。しかし試合内容に納得がいかなかったのか、DSLは王座の返上を宣言。これを受けてLINKS無差別級王座は当分空位となることになった。
試合終了後、マッチョ選手にインタビューしたところ、大会の進行のミスをしきりに気にしていたが、記者は気にならなかったし、前回の関東大会より、試合内容もレベルアップしていたように思う。今後も年二回関東、年二回長野での興行を構想しているそうだ。
リアルライブ読者へのメッセージを求めると、
「我々はアマチュアとして入場無料でやっておりますので、お近くの方はご気軽にいらしてください。誰が一番最高かを決める熱い戦いをリングで続けていきますので、よろしくお願いします」
とのことであった。
(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/