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小沢氏出馬表明で、風見鶏発言の鳩山前首相に批判集中

 また鳩が風見鶏になった!? 民主党の小沢一郎前幹事長(68)が9月14日の党代表選挙への出馬を表明したが、永田町では出馬を「後押し」したとされる鳩山由紀夫前首相(63)への風当たりが激しくなっている。

 菅直人首相(63)の前では「続投を支持する」と言っていたのに、26日朝に小沢氏と会談すれば「これが大義だ。応援する」と、どちらにもいい顔をしたがる態度に呆れる党員まで出る始末だ。

 ある民主党の新人議員は「きのうまで菅続投を支持していたのに、一夜明ければ小沢さん支持に前言を翻すなんて、党の領袖として有り得ないこと。新人議員の多くは、きょうの鳩山さんの発言で一体どちらにつけば(投票すれば)いいのか困惑しています」と話す。

 民主党の国会議員数は412人。うち150人が小沢支持派、50人ほどが、いわゆる「鳩山派」とみられている。「鳩山派が小沢さんにつくとなると、数の上ではかなり小沢さんに有利。もっとも、支持派の数字自体も浮動票のように流れる可能性もありますが」(民主党関係者)

 鳩山氏の風見鶏ぶりは首相在任中にも米軍普天間基地問題に関する発言がコロコロ変わっていった「前科」がある。今回の発言も民主党の中には、「小沢氏に寝返った」「いや、何か思惑があるのかも」と憶測を呼ぶばかり。前出の党関係者は「9月14日の投開票の直前に、鳩山さんはもう一度どちらを支持するか公式に発言するのではないか。ただし、もう一度前言を撤回すると、小沢氏が党を割る可能性も出てくる」と危惧する。

 永田町では「総理を辞めた人が影響力を行使するのは、いかがなものか? と苦言を呈し、次の衆議院選挙に立候補しないと言っていた3か月前の言葉はなんだったのか」との批判の声まで出ている。鳩山氏は午後には海外に出発したが、外遊先でもまたぞろ「風見鶏発言」をして国民を困惑させないことを祈るばかりだ。

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