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映画『半次郎』 明治維新後の武士を描いた骨太時代劇

 NHK大河ドラマ『龍馬伝』の影響からか、2010年下半期に公開される邦画は、江戸から幕末にかけての時代劇が多く見受けられます。今回ご紹介する『半次郎』は、幕末だけでなく、明治維新後の武士の姿も描いた作品としても要注目な作品です。

 『半次郎』こと中村半次郎は、幕末の薩摩藩士。貧しい生活の中で薩摩藩の剣術・薬丸自顕流を独力で修得。人並み外れた度胸の良さと剣の腕を買われ、西郷隆盛に重用されました。その剣の腕から後世に「人斬り半次郎」の異名を得ます。
 明治維新後は桐野利秋と改名し、陸軍少将に昇進しますが、「征韓論争」にて西郷隆盛が明治政府から退くと、半次郎は西郷とともに下野します。九州各地において旧武士階級であった士族が、明治政府に対して反乱を起こすと、旧薩摩藩の士族は西郷隆盛を擁立し挙兵、西南戦争になります。半次郎も西郷に従い、西南戦争に身を投じたのです。

 半次郎を演じるのは薩摩出身の俳優・榎木孝明氏。自身が企画した映画での主演とあり、思い入れの強さが窺える熱い演技に魅了されます。古武術を修得する榎木氏の薬丸自顕流の殺陣演技は、見事としか言いようのない美しさ。負けると知りながらも武士して戦わねばならぬ男の志が、その剣の刃筋から伝わってきます。京都の「村田煙管店」の娘「さと」との、結ばれぬ恋に悩む半次郎の姿、愛妾・藤とのロマンスにも注目。半次郎の等身大の姿も惜しみなく描かれています。
 また、半次郎の同志・永山弥一郎は人気歌手・EXILEのAKIRA氏が好演。時代劇初挑戦と思えない殺陣に圧倒されること間違いなしです。
 監督は『地雷を踏んだらサヨウナラ』『長州ファイブ』の五十嵐匠監督。撮影監督は『男たちの大和』の阪本善尚氏。骨太な人間ドラマを得意とする二人のタッグにより、映画『半次郎』も正統派骨太時代劇に仕上がっています。
 鳥羽・伏見の戦いや国内最後の内戦となった西南戦争における戦闘シーンの描写は鮮明かつ臨場感に溢れ、リアル感にこだわりが感じられる反面、少々残酷なシーンも見受けられます。しかしながら、これこそが本来の戦争の姿であり、幕末・明治を生きた武士の、最後の意地の姿でもあるのだと思います。
 薩摩の“ぼっけもん”半次郎の熱い魂が惜しみなく描かれた映画『半次郎』、ぜひスクリーンで体感ください。
 映画『半次郎』は10月9日(土)よりシネマート六本木ほか全国順次ロードショー!! 9月18日(土)九州先行公開!

キャスト:榎木孝明、AKIRA、白石美帆、津田寛治、坂上忍、永澤俊矢、広島光、北村有起哉、田中正次、田上晃吉、雛形あきこ、葛山信吾、竜雷太 ほか
企画:榎木孝明
プロデューサー:坂上也寸志
製作事務局:度會由美子、西田建一
監督:五十嵐匠
脚本:丸内敏治、西田直子
音楽:吉俣良

(「歴女ライター」みかめゆきよみ 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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