地熱エネルギーの利用開発に挑む人々の夢と戦いを描く同作。真山氏の同名小説を原作とし、日本のエネルギーの在り方も問う社会派ヒューマンドラマ。NHK連続テレビ小説「カーネーション」の好演が話題となった尾野が、外資系ファンドから派遣された新社長として、地熱開発に取り組む会社に乗り込む。6月10日の初回放送は視聴無料。
マイクを持った尾野は、外資系キャリアウーマンという役柄について、苦労した点は「ないですよ〜」とさらり。「どの作品でも現場に行けば…」と語り始め、監督や、スタッフや、共演者らが「私の役を作り上げてくれるので」と笑顔。共演の谷原が、役作りで苦労した点をさんざん語りながら、最後に、「苦労はないですよ〜」と尾野の口調を真似ると、会場は爆笑に包まれた。
シリアスな役柄の尾野は、この日、披露された第1話では、厳しい顔ばかりをしていたが、笑顔が絶えない会場を見渡して、「あのねえ、ワタクシ、今はとても笑っておりますが、(第1話では)一回も笑っていないんですよ。きっつい顔してねえ。みんなに嫌味ばかり言われているんですよ」と振り返った。全5話を通して、尾野が笑う場面が「数えるほど」あるため、「まあ、数えてみて」
谷原が、ドラマでは当初はバラバラの登場人物たちの心が、「一つのベクトルにそろって、とても大きな力に転がっていく瞬間があります。それが今回、僕がすごく好きなところ。大事なことは技術とか、電気とかということではなく、それを何とかしようとする人の気持ち。そこを見てほしい」と告げると、横にいた尾野も、「いいと思う」と納得。尾野が持つ独特の空気から発した、2人のやりとりに、会場から拍手が起こっていた。(竹内みちまろ)