6・1札幌きたえーる大会の抽選式シングルマッチには秋山をはじめ、王者森嶋、GHCタッグ王者の丸藤正道、力皇猛、「グローバル・タッグリーグ戦'08」を制した齋藤彰俊、モハメド・ヨネの6人がエントリー。とりわけ現王者の森嶋が参戦したことで、一気に次期挑戦者決定の査定マッチの様相を呈してきた。
あくまで抽選式の試合だが、秋山の狙いは現王者森嶋の首だ。「いつでもシングルのベルトを狙えるメンバー。森嶋もメンバーにいるし(勝ったら)手っとり早い」
すべては次期タイトル挑戦のため。すでに6・14横浜文化体育館大会で杉浦貴との次期防衛戦は決定している。だが、森嶋を相手に結果を残せば、その次の挑戦者として自然と名前が浮上する。
悲願のGHC挑戦に向け、勝つことはもちろんだが、内容も問われる。秋山は「他の2試合とも勝負になる。面白い試合をして、一瞬で丸め込んで勝つようなことはしない」。相手が誰であろうと狙うは完璧な勝利のみ。それだけに丸めこみ技は“封印”するハラだ。
だが、秋山の狙いはそれだけにとどまらない。同じくGHCヘビー級挑戦を狙うタッグ王者の丸藤に「お前はなんにもおいしくないよ。森嶋もお前も(GHC)チャンピオン。負けた時点で(挑戦は)濃厚となる」。シングルだけではなく、タッグのベルトも視野に入れているのだ。
秋山組は、4・12グローバル・タッグリーグ戦'08広島大会で丸藤組を撃破。今回のシングルマッチでも丸藤から勝利すれば、次期挑戦者として文句はない。丸藤もタッグ防衛後のプランとして「(リーグ戦で)負けたチーム、引き分けたチームを相手に防衛戦して、全部帳消しにしていってもいい」と語っている。
「自分のコンディションの調整するだけ」と決戦に向けて静かに闘志を燃やす秋山。後は運を天に任せるのみだ。