今週の週刊新潮は『「安倍総理」のお薬3錠』、週刊文春は、「実名告発 甘利大臣に賄賂1200万円を渡した」など政界に斬り込む大きなネタが掲載されている。そんな両誌、そもそも、SMAP騒動では、週刊文春でのメリー喜多川氏のインタビューを発端に、その結果、週刊新潮が、SMAPの解散危機を報じたことで、世間の大きな注目を集めることになった、いわば火付けのスクープを報じた週刊誌だ。そんな2誌の最新情報にSMAPファンは注目していたが、結果としては、「ガッカリした」という意見が多いようだ。
まずは週刊新潮の報道。渦中のメリー喜多川副社長への取材を柱として特集している。メリー喜多川副社長とは面談取材が行われたようだが、そこで展開されたのは、もちろんメリー喜多川副社長からの一方的な言い分。今回の騒動で、もっとも世間が注目しているメリー喜多川副社長から“パワハラ”がSMAPの担当マネージャーにあったのかという、そもそもの週刊新潮の報道に関しては、メリー喜多川副社長の娘であるジュリー藤島氏の社長就任という観測が伝えられている中、「そのことと、担当マネージャーの退社との関連性は?」との質問はしているものの、「あまりにもつまらない質問」と一蹴され、藤島副社長の社長就任は当然のことと改めて強調し、「質問がくだらなすぎます」と、まったく相手にされなかったようだ。世間の関心はジャニーズ事務所のパワハラ的な体質に興味は集まっていたものの、そこにはあまり斬り込めているようには見えない。
一方の週刊文春の報道だが、こちらは、ジャニーズ事務所の顧問であり、関連会社ジャニーズ・エンターテイメント代表取締役の小杉理宇造氏への取材を中心に紙面がつくられている。週刊新潮でのメリー喜多川氏への取材でも同じことだが、こちらもいわばジャニーズの事務所関係者。メリー喜多川氏やSMAPの木村拓哉らジャニーズ事務所側と、独立を考えたSMAPの残りの4人と担当マネージャーという対立構図から見るならば、結局は両誌とも、ジャニーズ事務所側への取材を中心とした誌面である。
ジャニーズ事務所側からの情報は、スポーツ紙を中心とするジャニーズの“御用マスコミ”から、これまでも散々知らされてきており、SMAPのファンからすれば、「もう、たくさん」という状況。これまで政財界の多くのスキャンダルを報じてきた両誌の続報にファンは期待していた。メンバーへの直撃とまではいわないものの、担当マネージャーや、そこに近い人物からの暴露を待っていたようだ。しかし、両誌ともファンから見れば、期待外れの誌面と見られているようだ。
今回の騒動の真実が解き明かされる日は来るのだろうか。