“凶暴凶悪コング”ナイトキング・ジュリーvs.“格闘僧侶”日龍
昨年夏から今年初冬にかけて繰り広げられた地下プロレスのタッグリーグ戦「UNDERGROUND JAPAN TAG LEAGUE 2009」、そして日本阿吽(あうん)王座の「帯」をめぐって、幾度となく激戦を繰り広げてきた両者の一騎打ち。体格とパワーで攻めまくるジュリーが「動」で「油」、得意の寝技で涼しげにこれを凌ぐ日龍が「静」で「水」というべき、何もかも好対照な二人だが、ジュリーが新フェイバリットホールド・ベアハッグで勝利。阿吽王座をめぐって、この二人の闘いはまだまだ続くことだろう。
○ジュリー(7分47秒 ベアハッグ)●日龍
【第2試合 時間無制限一本勝負】
“超竜”高岩竜一vs.“求道妖怪”入道
試合前、唐突に長い金髪の男が登場。男が着込むジャンパーの背中には「CANADA」の文字が…。カナダの金髪男…、リッキー・フジだ!
そしてリッキーの手には、鎖のついた手枷が。さらに「これを付けて闘え」と高岩に強要する。そして、このカナダの金髪男は、「これはフランスからの指示だ」ともうそぶいているが…、これはいったいどういうことなのか!?
リッキー・フジといえば、カナダ。そしてカナダといえば、世界地下プロレス史におけるキースポット『ダンジョン』がかつて存在していたのだが…(そして、ダンジョンで繰り広げられた死闘の歴史は、地上のプロレス界に記録されていない!)。この金髪男は、地下の秘密を何か握っているのだろうか?
しかしリッキーは、高岩に手枷を手渡すと、リングにも上がらず一言も話さず、すぐにCORE STADIUMから姿を消してしまった。リッキーと地下プロレスに、何か因縁があるのか…、そのミステリーを解明することは、この日は叶わずに終わった。
まったく状況を把握できずに手枷をはめられた高岩は、早速入道のスタートダッシュ猛攻を喰らう。反撃を試みるも手枷が邪魔で自由に動けない高岩は、全身の力を漲らせて鎖を引きちぎろうとするが叶わず、入道にさらなる攻撃を許してしまう。
しかし、手枷で繋がれたままの両腕でダブルチョップをぶち込むと、形勢は一気に逆転。次に両腕をむんと張った瞬間…、鎖がついにちぎれ、超竜がついに解き放たれた! そして自由になった右腕で渾身のラリアットをぶち込み、腕固めでフィニッシュ。2・14『EXIT-30 CORE:J』でのシングル3連戦に続き理不尽なチャレンジを強いられる形になったが、またも高岩はその豪腕でピンチを乗り切ってみせた。
○高岩(4分21秒 腕固め)●入道
全試合結果は以下の通り。
◆地下プロレス『EXIT-39 CORE:L』
2010年5月16日(日)開始:18:00
会場:東京・新宿歌舞伎町二丁目『CORE STADIUM』
<第1試合>
○ナイトキング・ジュリー(7分47秒 ベアハッグ)●日龍
<第2試合>
○高岩竜一(4分21秒 腕固め)●入道
<第3試合 WUW(World Underground Wrestling)選手権>
○[王者]紅闘志也(7分22秒 TKO)●[挑戦者]SEIKEN ※パンチ連打
※第26代王者紅が初防衛に成功。
<第4試合>
○紅闘志也、富豪2夢路、小笠原和彦(12分42秒 TKO)ナイトキング・ジュリー、●SEIKEN、入道 ※飛びヒザ蹴り
※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
日本阿吽王座にキャプチャー王座…地下ベルトの王座交代劇、続々 4・18地下プロレス『EXIT-37 HIGHEST』
http://npn.co.jp/article/detail/96811864/
“幻想”の教育を授かって…地下戦士たちの闘いは烈しさを増す 3・28地下プロレス『EXIT-33 CORE:K』
http://npn.co.jp/article/detail/82818271/
地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/
(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou