8・30両国国技館大会で、諏訪魔との死闘を制して王座を死守した高山。試合後に小島から挑戦をアピールされたが「諏訪魔より強いとは思えない。自分がトップを走っていると思い込んでいるだけ」と対戦に否定的だった。
両者の三冠戦が正式決定してからも、挑戦者として小島を認めていない。いくら小島から「王者として器が小さい。品格がない」と“口撃”されても、高山のモチベーションは高まる気配がない。
「彼が器が小さいと言うなら、俺の器は小さいのかもしれないね。ただひとつ言えるのは、王者の品格がどうのとも言っていたけど、諏訪魔が頑張った三冠戦のあとにしゃしゃり出てくる方が品格がない。結局、テメエのことしか考えていないということ」と小島をまるで評価をしていないが、チャレンジャーとしての実績は申し分ない。小島といえば前回の王者時代は、05年2月の新日本プロレスIWGPヘビー級王者・天山広吉とのダブルタイトルマッチを制し、史上初のメジャータイトル同時戴冠を達成した。
しかし高山は言う。「まぐれで三冠を獲って、棚ボタでIWGPを獲って、いい気になった。IWGPなんか天山が勝手にコケたんだもん(脱水症状でKO負け)。だからなんとも思わない。こう言うとまた“人をさげすむしかない王者”と言うだろうけど、オレは事実を言っているだけ。褒めるところがない」。
また、両国大会では諏訪魔との三冠戦がメーンではなく、セミファイナルで行われるという処遇に、疑問を呈した高山だったが、今回はなんと、自らメーン取り下げを願い出た。
GURENTAIの盟友・鈴木みのるが、地元横浜で船木誠勝と注目のシングル対決を行うこともあり、「小島君相手だと、一番の試合にはなりそうにない。鈴木対船木がメーンでいいでしょう。むしろ第1試合でいいんじゃないの」という高山。シングル初対決となる挑戦者にまったく興味を示すことなく、勝って当然の相手と見下した。
屈辱的な言葉の数々に、小島の怒りが沸点に達するのは必至であり、今後の小島の反攻がみものとなってきた。