ユニバーサル王座は、階級の枠をなくし、チャンピオンが一堂に会して王座決定戦を行った特別なベルト。名称はチャンピオンシップだが、同王座は新日本プロレスでいえばG1クライマックスのような扱いで、ナンバーワン決定戦の優勝者に贈呈されるトロフィーがベルトになった形だ。CMLL世界ヘビー級王座に関しては9・25アレナメヒコでライガー相手に防衛している。
さらに最近では、トップファイターの一人、ビジャノ5号のマスクはぎに成功。また、ルチャリブレの発展のために「ウルティモ・ゲレーロ・ジム」を開設するなど、ゲレーロはいま名実ともにCMLLのトップに立っている。
リンピオ(善玉)のナンバーワンがミスティコなら、ルードは文句なしにゲレーロだ。驚くべきは、ゲレーロはルードであってもその実力はファンが認めており、殿堂アレナメヒコでの支持率はミスティコを超えるものがある。
毎年5月、ウルティモ・ドラゴンはアレナメヒコで自主興行「ドラゴマニア」を開催しているが、2007年の第3回大会に参戦した、辛口で知られる鈴木みのると高山善廣もゲレーロを高く評価していた。メキシコの中ではもっとも日本向けの選手で、CMLLが新日本と提携しているいま、来日が待たれるところだ。
なお、10月16日(現地時間)アレナメヒコのメインで行われた、裕次郎とブラック・ウォリアーのカベジェラ戦(髪切りマッチ)は、裕次郎が勝利を収めてウォリアーを丸坊主にした。パートナーの内藤哲也も7月のカベジェラ戦でトスカーノを下しており、チーム・ノーリミットは大物2人の髪切りに成功する偉業を達成した。
※前回のこのコーナーで裕次郎が髪切りマッチを行う相手をゲレーロと表記しましたが、ウォリアーの間違いでした。訂正します。