「北野の事務所関係者は、北野が“口撃”したタレントの所属事務所へのおわびに追われる日々のようですが全く聞き入れてもらえない状態。北野以外の所属タレントの仕事にも悪影響を及ぼしそうです」(民放バラエティー番組関係者)
騒動の発端となったのは、北野がパーソナリティーを務めていた大阪ABCラジオの番組「誠のサイキック青年団」での問題発言。本来、3月29日が最終回の予定だったが、同月8日に前倒しで突然、放送が打ち切られた。
「今回の件に直接つながる発言が何なのかは、局内にかん口令が敷かれているので漏れ伝わってこない。ただ、過去にさかのぼり北野の過激トークで取り上げられたタレントは数多い。最近では、とある女性タレントと暴力団関係者のつながりを番組内で口に出したり、ある離婚の情報がマスコミに流れたのはある事務所の差し金と言ったりした。それに加え、麻生首相批判や、某宗教団体への発言で局に抗議メール・電話が殺到し番組を続けるのが難しくなったようだ」(同)
以前、表ざたになったトラブルでは、93年に同番組内で歌手の山本リンダのヘアヌード写真集をこき下ろした一件がよく知られている。名誉毀損で1億円の損害賠償を求められ謝罪会見を行った。しかし今までの問題発言の“ツケ”でとうとうタレント生命の危機に追い込まれたようだ。
「北野にネタにされたタレントの事務所が怒っている理由は、北野が事務所の目の届く東京のレギュラー番組では控えめな発言をするのに、事務所の目の届かない関西ローカル番組、特にラジオで過激な発言を連発していたから。これまで、北野の所属事務所に対してかなりの抗議が寄せられていた」(芸能プロダクション幹部)
周囲の状況からしても、北野の芸能界復帰はかなり厳しい状態だが、火の粉は同じ事務所のタレントにも降りかかりそうだという。
「所属タレントが北野のネタにされたある事務所の幹部は、『もし北野と同じ事務所の笑福亭鶴瓶が司会をしたら2度と紅白に出さない。他の事務所と組んでボイコットする』と怒りの形相だった。鶴瓶のみならず、バラエティー番組常連のオセロやよゐこも、ヘタをすれば仕事が減る可能性さえある」(同)
今後、北野と所属事務所はどうやって事態を乗り切るかが注目される。