開演時間となり、「ピッチャー水樹奈々、背番号7」と場内放送が流れると、観客は総立ち。ステージのバックに設置された巨大モニターにはマウンドに向かう水樹の姿が。華麗なアンダースローから繰り出された剛速球でバッターを見事三振に打ち取ると、ステージ中央の巨大な野球ボールの中からホンモノの水樹が登場。「ミラクル☆フライト」など3曲を立て続けに熱唱し「思いっきり飛ばしていくぜ〜!」と水樹があおると、会場はボルテージ全開となった。
「いやー、すごいね。みんな、私のこと見えてる? この日ばかりはもうちょっと大きく生まれたかった水樹です」とあいさつ。続けて「ついについにやって来ました。今日は待ちに待った夏のフェスティバルです。私は全然寝ていません、興奮しちゃって。でも、ガッツリ御飯は食べてきました。今日は今までで一番忘れられない夏の思い出作ろうね」と話すとファンからは大歓声が上がった。
この日、最新アルバムの「ULTIMATE DIAMOND」から深愛、悦楽カメリアなどアンコールを含め全29曲を披露。アンコール前のラストの曲「夢の続き」では昨年亡くなった父親に向けて作詞・作曲したとあって、MCで涙を見せる場面も。
「自分で初めて書いたバラードです。自分に歌手という道しるべを与えてくれたお父さん。お父さんはすごく歌が好きで、野球も好きなんで、だからきっとココに遊びに来ていると思います」と涙ながらに語ると、ファンからは「がんばれー!」と大声援。その後、「水樹奈々、まだ始まったばかりで、夢はまだまだ終わっていません」と笑顔を見せ、同曲を歌いあげた。
衣装は全9パターン。着替えタイムには、巨大モニターに戦隊もののパロディーなど、凝った映像作品を流し、それをステージ上のパフォーマンスとリンクさせて、観客を楽しませた。また、西武ドームは半野外ドームのため、ライブが進行するにつれ周囲が暗くなるという自然の演出も効果抜群。観客のペンライトの動きも見事で、コアなファン以外も飽きさせない充実したライブだった。
◎7・5セットリスト
1 ミラクル☆フライト
2 アオイイロ
3 アノネ〜まみむめ☆もがちょ〜
4 the place of happiness
5 蒼き光の果て-ULTIMATE MODE-
6 Nostalgia
7 沈黙の果実
8 残光のガイア
9 STAND
10 少年
11 二人のMEMORY
12 PERFECT SMILE
13 innocent starter(アコスティックVer.)
14 NAKED FEELS(アコースティックVer.)
15 深愛(アコースティックVer.)
16 Gimmick Game
17 still in the groove
18 Take a shot
19 BRAVE PHOENIX
20 MARIA&JOKER
21 justice to Believe
22 ETERNAL BLAZE
23 悦楽カメリア
24 Bring it on!
25 Trickster
26 夢の続き
アンコール
27 POWER GATE
28 Brand New Tops
29 DISCOTHEQUE