大阪プロレスの東京遠征マッチ、9・6新宿FACE大会において、外敵王者・ディック東郷(フリー)にクーガーが挑む大阪プロレス選手権が行われる。クーガーにとって、外敵からのベルト奪回は至上命題だが、一方で東郷も特別な存在にあたる。2人はユニバーサルプロレスの練習生として同じ時を過ごしており、キャリアではクーガーが東郷のひとつ後輩でデビュー戦のセコンドにもついた間柄だ。しかし、クーガーはケガのためにユニバーサルを退団。以来、違う道を歩んできた両者が初の一騎打ちで、しかもベルトを懸けて激突することになった。
「大阪プロの中で誰よりも先に自分が挑戦したかった。東郷はこの業界に入った時からの大きな壁。そういう先輩だからこそやりがいを感じる」
攻略の糸口はある。メキシコのルチャ・リブレと脚立などを有効活用するハードコアスタイルを融合させた“ムチャリブレ”を確立。新宿決戦ではムチャリブレを基軸としながら、いまあるすべてを東郷にぶつけるつもりだ。
「今年はデビュー14年目。これまでタッグのベルトに挑戦したことはあったけども、シングルは今回が初めて。14年の自信とプライドにかけて、必ずベルトを獲る」
運命の再会で、クーガーが東郷超えを狙う。