各スポーツ紙などが報じたところによると、収録は、安室の40歳の誕生日だった9月20日の引退発表から約1か月後の10月下旬、東京・渋谷の同局スタジオで行われたという。
番組で安室は、15歳でのデビュー直後の不安、ブレークのきっかけとなった音楽プロデューサー・小室哲哉との出会いなどを、過去に出演した同局の「紅白歌合戦」や「ポップジャム」などの貴重な映像を見ながら振り返る。さらには、テレビの前で「母親としての自分」に初めて言及する。
安室は、引退のことを含めて2時間にわたって語り尽くしたが、途中で感極まって涙を流す場面もあったのだとか。
大みそか「紅白歌合戦」が近づく中でのNHKの特別番組出演となったが、収録には、紅白担当セクションの複数の幹部クラスが立ち会ったという。
「安室がテレビカメラの前で、これまで話さなかったことまで話したということは、相当、安室側に譲歩したと思われる。昨年、条件が合わずに安室の紅白出場が流れてしまったが、今年は、同じことにならないように、細心の注意を払って安室を紅白に出場させるお膳立てをしている。出場すればトリをつとめることが確実視されている」(音楽業界関係者)
同局の上田良一会長は10月の定例会見で、「年の瀬のイベント。大いに喜んでいただけるような展開になればうれしい」と発言し、安室の出場を望んだ。
8日発売のベストアルバム「Finally」は、予約のみでミリオンセールス確実となる人気ぶりだけに、ファンのためにも03年以来14年ぶり10回目の紅白出場が期待される。