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おんな残酷物語

 再び火を噴き始めた女子プロレス界。23日にはアイスリボンが後楽園ホールを満員にしたように徐々にだが一時のどん底状態から脱却してきている。そんな中、残酷、恐怖といわれた金網デスマッチが復活した。そこで歴史に残す『女・残酷物語』を振り返ってみた。

 8月29日、NEOの大阪大会でラスカチョ(三田英津子&下田美馬)とアマンドラ(木村響子&江本敦子)による金網デスマッチが敢行された。試合は金網のエキスパートでもあるラスカチョが、消火器など大暴れで健在ぶりを発揮した。
 昨今は有刺鉄線や蛍光灯を繰り出してのデスマッチが主流となっているが、そもそも金網こそがデスマッチの王道。完全決着のために、金網の中に放り込まれ雌雄を決するものだった。
 女子プロレスで金網デスマッチと言えば、ブル中野が金網天辺からギロチン・ドロップを落下させた戦慄のシーンが歴史に刻み込まれている。
 それは1990年のこと。80年代のスーパースターだったクラッシュ・ギャルズが前年に引退。一気に不況下に追い込まれた全女は、ブルがWWWA世界王者に君臨。獄門党の後輩アジャ・コングが異色のキャラクターで台頭してきた。
 その矢先ルチャ・リブレを本格的に逆輸入したユニバーサル・プロレスが旗揚げ。ここに全女が選手を毎シリーズ参戦させると、これまで女子を見たこと無い観客がその華麗さと激しさに魅せられた。その結果、全女の会場に男性ファンが押しかける現象が起きたのだ。この男性人気の中心がバイソン木村であり、豊田真奈美、そしてアジャでもあった。全女はそれまで熱心な女性ファンに支えられていたから、主流のブルや北斗晶にとって嫉妬心が湧き出て当然の成り行きだった。
 アジャ&バイソンは決起し、ブルの元から独立を企てたが、ブルは実力行使。憎悪むき出しの死闘を展開したのだ。

 ブルとアジャの抗争の終着点、それが金網デスマッチだ。全女は金網作成のため250万円の費用を掛けた。90年9月1日、大宮スケートセンターでのブルvsアジャの金網戦には、レフェリーとしてユニバーサルのブルドッグKT(現・外道)を起用。ユニバーサルつながりでKTはアジャに加担。敗れたブルには同情的な声援が集中する。
 後輩のアジャに負けたことでブルは再戦で「引退を賭ける」ことを示唆。金網の2ラウンド目は同年11月14日、横浜文化体育館。ここでブルは合掌して祈りを込め金網の天辺から飛び降りたのだ。
 金網マッチは専門誌の表紙を飾り、この試合でブルは蘇生。絶対なるヒロインの座を確立した。その後、ブルは堀田祐美子、北斗を相手に金網戦を実行し女王の名をほしいままにしたのだ。
 団体対抗戦時代に金網は封印されたが、97年9月21日川崎大会で全女を離脱するラスカチョが伊藤薫&渡辺智子と激突。経営不振で所属選手が大量離脱する中、残党の伊藤は金網天辺からフットスタンプで下田を圧殺。全女のお家騒動の幕は金網決着で下ろされた。
 02年11月29日には東京武道館で新怪物アメージングKONGが堀田と一騎打ち。そして1カ月後の12月22日の川崎では堀田が新世代の中西百重と組み、アメコン&シャーク土屋とタッグで挑んだ。中西はここで金網天辺から場外にダイブ。極悪同盟のダンプ松本も03年に電撃復帰すると金網に飛び込んだ。
 因縁の試合形式は金網という檻の中での決着戦。中に放り込まれた選手達は金網の天辺からいかに飛ぶか…それが最大のクライマックスで、史実として金網伝説を創り上げた。

◎24時間まるごとプロレス
 今週の日曜日9月6日に「24時間プロレス・CRAZY WAVE」を新木場で開催するWAVE。深夜1時からミッドナイトWAVE、早朝の午前7時からモーニングWAVE、午後12時からビギニング、最終が午後6時からのイブニングWAVEと女子プロレス初の一日4部構成の興行を敢行する。
 昨年の3部構成をさらに拡大。同会場で各回入れ替えするが、入場料も4回分が必要となる。その分、早朝WAVEは全席指定で1500円とリーズナブルな価格設定した。
 昼はジーンズのLeeが支援するビギニングが行われ、GAMI、渋谷シュウのWAVE勢も参戦。桜花由美、春日萌花もフル出場を目指すが、果たして4大会すべてを観戦し「24時間プロレス」を完走するファンは何人現れるのか?

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