あの覆面議員に国政進出話が持ち上がっていた。「実は、最近もし静岡県知事選の絡みで空きのポジションが出たら(民主党で)参院議員をやらないかっていうお話を水面下でもらいました」。岩手県議を務めたサスケに、こんどは国政で政界再登板のチャンスが巡ってきたというのだ。
今年2月に暴行事件で世間を騒がせたばかりのサスケに白羽の矢が立が立つというのは、ちょっと耳を疑いたくなる話。しかし、ここのところ民主党は静岡県知事選(7月5日に投開票)を受け、次期参院議員の候補者をリストアップしている真っ只中。そんなことから覆面議員にスポットがあたっても何らおかしくない。
サスケといえば、2003年から岩手県議会議員を務め、07年には落選したものの県知事選にも出馬。ここ数年こそ政治活動を休止しているが、県議時代から民主党とも関わりあいは深く、いまだに政界復帰の線が完全に消滅したワケではない。果たして政界再登板はあるのか。
ただ、サスケよれば「いま燃えるものがない」との理由から、今回の国政進出への打診については、断りを入れたという。それもそのはず。せっかくの政界再登板のチャンスをきっぱり断ったのは「いまはリングで這い上がらなきゃいけないとき」だからだ。
「(暴行で)留置場に入ったときは首をくくろうかってよぎりましたけど、まだまだやることはたくさんある。ナイガイと一緒で這い上がらなきゃいけませんから」とサスケ。
この日はKAIENTAI DOJOでタイトルマッチに臨み、試合にこそ敗れたものの「ヒザはユルユルでガタガタ。頸椎も胸椎もガタガタで左手は全く力が入らない、それでもオレはリングの上にいます。19日(みちのくプロレス後楽園ホール大会)には東北ジュニア王座挑戦もある。中年の意地をみせる」と、政界ではなくリングで再起することを誓っていた。