そして今年、ソンブラは大ブレークを果たした。ミスティコ&ボラドール・ジュニアとのトリオは「スカイチーム」と呼ばれ、ルチャの殿堂アレナメヒコのメーンイベントに出場するようになると、ボラドールとのコンビでCMLL世界タッグ王座を奪取。トップルードで格上のアベルノ&メフィストを破ったことで、名実ともにメーンイベンターの仲間入りをした。さらに、今年はNWA世界ウエルター級王座、ナショナルトリオ王座を保持していた期間もあり、一時は三冠王に輝いていた。
得意技は三角飛びのトルニージョで、変幻自在の空中殺法はすでにスーパースターのミスティコを超えているという声もある。また、9月から1カ月間CMLLに参戦していたライガーは、印象に残った選手にソンブラの名前を挙げており、その実力は一級品だ。
新日本プロレスの菅林社長は、23日の後楽園大会でCMLLと業務提携を結んだことを発表。日本に呼んでみたい選手の1人にソンブラを挙げていたが、CMLLのルード(悪党)でもっとも新日本向きの選手がウルティモ・ゲレーロなら、リンピオ(善玉)はソンブラになる。本人も新日本参戦を熱望しており、新日本ジュニア新世代の田口隆祐、プリンス・デヴィットとは組んでよし、闘ってよしのライバル関係が築けるはず。一日も早い来日が待たれるところだ。
(写真=CMLL年間最大イベントではスパイダー・バージョンのマスクで登場。上半身はペイント)