「何で、沢田研二ってジュリーっていうの?」
「…む、昔からジュリーっに決まってるんだ。」
問いかけたのは沢田研二を知らない世代の息子や娘。答えになっていない答えを返すしか術が無いのは、沢田研二が大スターだった頃に青春を謳歌していた親達である。
確かに何故ジュリーなのか知らないし、疑問にも思わなかった人がほとんどではないだろうか。
当時の人気ドラマ「寺内貫太郎一家」で樹木希林扮する、きん婆さんが沢田研二のポスターを見ながら身を捩じらせ「じゅ〜り〜〜〜」と叫ぶ姿を思い出すだけで、なんか知らないけどジュリーでいいんだ、と納得しそうになるが、それでは若い世代には通用しないだろう。
ジュリーという愛称の由来は、沢田研二が「ジュリー・アンドリュース」のファンだからだという。
60年代グループ・サウンズで人気を博した「ザ・ワイルドワンズ」と新バンドを結成し、2月10日にエイベックスから第1弾シングル「渚でシャララ」をリリースした沢田研二をテレビで見ることが、これからもあるだろう。その時、子供達の質問には、きっぱりと「ジュリー・アンドリュースのファンだからだ。」と答えてほしい。
ただ、その時生じるであろう新たな質問「ジュリー・アンドリュースって誰?」に備えて「メリー・ポピンズ」や「サウンド・オブ・ミュージック」などのDVDの準備もお忘れなく。
七海かりん(山口敏太郎事務所)
山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
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