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侮るなかれ! 冬の頭皮の乾燥によるトラブル対策

 冬は空気の乾燥により肌がカサつきやすくなります。手や顔など、クリームを塗って保湿ケアをしているかと思いますが、当然のごとく頭皮にも影響が及んでいます。

 頭皮の乾燥は、痒みなどのトラブルに繋がり、薄毛の原因ともなりかねません。この時期に適したケアが必要になってきます。

 今回は、冬の頭皮の乾燥対策について、看護師の大木アンヌさんにお話を伺いました。

■シャンプーはアミノ酸系を
 「頭皮ケアにおいて、毎日のシャンプーはとても重要。ただ洗うだけではなく、どんな成分を含んでいるのか、確認しておく必要があります。洗浄成分として含まれている『界面活性剤』の種類が注目すべきポイントです。スーパーや薬局など、市販のシャンプーに使用されるのが高級アルコール系の界面活性剤。洗浄力が高いのが特徴ですが、刺激が強く、頭皮の皮脂を必要以上に奪ってしまうため乾燥しやすくなります。頭皮にいいと言われているのが、アミノ酸系のもの。低刺激で、ほどよく皮脂を残すので乾燥しにくい。ただ、若干値段が高くなります」

■自然乾燥はトラブルのもと
 「風呂上りは、髪を自然乾燥させる方もいますが、これはお勧めできません。タオルでゴシゴシと強く拭くのも、髪を傷める原因となるので、ドライヤーを使いましょう。ドライヤーは頭皮を痛めて乾燥を促進させるイメージがありますが、逆に湿ったままにしておくと雑菌が増えてトラブルの原因になります。使用の際は頭からなるべく離して、ゆっくりまんべんなく風を当てるのが理想です」

■頭皮の保湿は化粧水でも
 「頭皮の乾燥を予防するために育毛剤を使用されている方もいますが、もしないようであれば化粧水でも大丈夫です。ただし、クリーム状のものは毛穴に詰まってしまう可能性があるので避けましょう。化粧水や育毛剤を指の平でもみ込むようにつけると、血行が促されて乾燥防止につながります」

■頭皮には食べ物で栄養を
 「頭皮の乾燥対策は、外側からだけではなく、体の内側からのケアも大事です。普段の食べ物も、頭皮に大きな影響を与えます。お勧めは、コラーゲンを多く含んでいる食品。手羽先や豚足など。この時期であれば、もつ鍋なんて体も温まってピッタリですね。肌にいいとされる、ビタミンCを多く含んだレモンやオレンジなどのフルーツ類。頭皮の健康を促進する、ビタミンB6を含んだバナナやキャベツなども食べると効果は上がります」

 冬で陽射しが弱いとはいっても、受けすぎれば頭皮には悪影響。紫外線は侮れません。また、体内の水分不足も、頭皮の乾燥に繋がります。安心せず、しっかりケアと水分補給を心がけましょう。

【取材協力】大木アンヌ
ルーマニア人ハーフの看護師。家庭や恋人同士で使える簡単な医療の知識を少しでも伝えていくため、ライターとしても活動中。

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