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蝶野正洋の黒の履歴書 ★台風10号で“自助”の重要性を再確認

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提供:週刊実話

 観測史上最大級といわれた台風10号が沖縄・九州に接近し、大きな被害が出てしまった。ここ数年の日本列島は大型台風や大雨に見舞われることが多くて、これまでの“異常気象”がもはや通常と言ってもいいんじゃないかな。

 実際、東京でもゲリラ豪雨が頻繁に起こるようになった。俺の会社の事務所がある銀座でも、いきなり雲行きが怪しくなって豪雨になり数分後にはすぎ去る、なんてことがたまにある。

 これは、タイやハワイといった熱帯地方で起きるスコールと同じだと思う。そう捉えておけば、大雨が降ってきたら休憩と思ってやりすごせばいいし、打ち水効果で気温も下がるかもしれない。だから、これはこれで慣れるしかない。

 俺は以前よりも天気を気にするようになった。単純な天候だけでなく、スマホで詳しい気象情報を確認したりね。テレビの気象情報も最近は詳細に報じるから、ちゃんと見るようになった。

 今回の台風10号に関する報道も、上陸前からコースの予想をしていたし、避難勧告などの警告を何度も発していた。現地ではスーパーから商品がなくなったり、ちょっとしたパニックは起きていたみたいだけど、事前の報道でしっかり備えることができた人も多かったんじゃないかと思う。

 ただ、今回の台風10号は、その前の台風9号と同じルートを辿ったおかげで力が弱まり、事前に予想していたような甚大な被害は回避できた。これは運がよかったということなんだけど、避難した人たちの中には「たいしたことなかったじゃないか」ってテレビの天気予報に文句をつけたり、「危険を煽りすぎなんじゃないか」という声も出てる。

 でも、俺は災害の警報で「やりすぎ」はないと思う。確かに、テレビの台風中継は演出の部分がある。テレビは基本的に“煽る”メディアで、絵的に派手なものを欲しがるからね。

 例えば、暴風地域で、地方のレポーターが吹き飛ばされそうになりながら生中継したりする。あれは全国ネットに出られるめったにないチャンスだと思って、レポーター側が張り切ってやってるのかもしれないけど大事故が起きかねない。

 それに、最近よくある「視聴者が撮影した河川の決壊の瞬間」とか、家の屋根が吹っ飛んでる衝撃映像なんかを流し続けるのも、注意が必要。視聴者の中には、すごい災害映像を撮ればテレビで流してくれるんじゃないかと思って、崩壊しそうな家の隣でギリギリまでカメラを構えておこう、みたいな人たちが出てくるかもしれないからね。

 テレビの災害報道は、あくまでも正確な情報を伝えて、警告をするということが基本。視聴者はその情報を自分で判断して、自分の命は自分で守るという“自助”の精神を忘れないようにしてほしい。

 新型コロナも同じだよ。テレビが未知のウイルスの恐怖を煽ったという側面も確かにあるけど、報道によって俺たちのコロナに対する理解は進んだし、対策もできるようになった。

 天気もコロナも、今の日本には予測がつかないことが起こっている。テレビに文句を言う前に、自分自身で行動する“自助”の重要性が増してきているってことだろうね。

 最近、俺の意見が真っ当すぎるって? ガッデム!

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1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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