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菅新政権「11月総選挙」へ 4人組の権力私物化を全部バラす!(2)

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提供:週刊実話

 主要人事は4人組の「談合」

 新政権での主導権と利権構造を維持したい安倍・麻生、菅・二階の「4人組」。ここで重要なポイントは、菅・二階氏と石破氏の接近を、安倍・麻生氏が強く懸念していたことだ。実はそこには菅・二階氏の深謀遠慮と仕掛けがあった。

 先のデスクが説明する。
「昨年秋の内閣改造で、菅氏は平将明氏を内閣府副大臣に引き抜き、重用しました。二階氏も鴨下一郎党都連会長と都知事選対応で関係を強めた。平・鴨下氏は石破氏の側近です。菅・二階氏はこの2人を通じて石破氏との距離を縮め、同時に安倍・麻生氏へのけん制を強めていったのです」

 二階氏は今年6月、石破派パーティーの講師を引き受けたとあえて明かし、石破氏を「期待の星」と持ち上げてみせた。石破氏も月刊誌のインタビューで「菅・二階氏とは心が通じる」と、総裁選をにらんだ連携の可能性をアピール。危機感を抱いた安倍・麻生氏が菅氏に乗る下地はこのように仕込まれていたのだ。

 安倍・麻生、菅・二階氏の権力を巡る駆け引きと暗闘を経て、菅新政権は16日、衆参両院の首相指名選挙を経て正式にスタートしたわけだが、4人組による「権力の私物化」は政権発足前からすでに始まっていた。

 首相官邸の関係者によると、新政権の主要な人事や政治日程は「この4人と一部の側近だけで決めてきた」という。

「菅さんが総裁選への立候補を表明したのは9月2日でしたが、その日のうちに二階さんには幹事長、麻生さんには副総理の続投を要請していました。主要な人事は、安倍さんと麻生さんがいろいろと名前を挙げ、菅さんは『そうですね』『分かりました』と従っていた」(官邸関係者)

 安倍氏は「政権の継続性」を理由に、今井尚哉首相補佐官や長谷川榮一広報官ら側近の官邸官僚の留任も要求したという。

 ただ、組閣で最大の焦点だった官房長官を巡っては、総裁選の最中から「森山裕自民党国対委員長」「河野太郎防衛相」「梶山弘志経済産業相」「加藤勝信厚生労働相」「萩生田光一文部科学相」ら、複数の名前が取り沙汰されていた。

「河野・梶山は菅さんの推し。加藤・萩生田は安倍さんで、森山は二階さんでした。官房長官は政権の要で、あらゆる情報と利権が集まるわけですから、このポストだけは、皆、自分の息の掛かった人間を押し込もうとしたのです」(同)

 総裁選を取材したテレビ局政治部の記者によると、河野氏に関しては、こんな裏話もあったという。

「麻生氏は、河野氏が出馬に意欲を見せて『仲間と相談する』と話したことに激怒したのです。自分が菅氏支持で派閥をまとめようとしているのに、麻生派にいながら出馬の可能性を探るとは『何をやっているんだ』というわけです。麻生氏は、絶対に河野氏を新内閣に入れるなと息巻いていた。しかし、菅氏が取りなし、河野氏も麻生氏に1時間以上も説教をされて立候補を見送り、菅氏支持を表明したことで、麻生氏の怒りはようやく収まりました」

 人事を巡っては、安倍氏の辞任会見直後の9月2日、細田、竹下、麻生3派の会長が、二階派に声掛けせずに、そろって記者会見をしたのは、菅支持で二階派に出し抜かれた焦りから「3派で党三役を取りにきたと受け止められた」(二階派中堅議員)という。

 だが、表面上は主要派閥間で主導権争いを演じているように見えながらも、実際は前述したように安倍・麻生、菅・二階氏がポストを分け合うべく“ボス懇”を続けていたのだ。
(明日に続く)

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