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インタビュー 岡田圭右(ますだおかだ)"お化けクイズ番組”『クイズ!脳ベルSHOW』収録一日5本に「ウワオ!」

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提供:週刊実話

――2015年にスタートした『クイズ!脳ベルSHOW』(フジテレビ系)が今年8月に放送1000回を迎えました。もともと週1回放送でしたが、’17年からは月曜から金曜の週5回放送という人気番組に成長しました。いつ頃から手応えを感じましたか?
岡田「手応えなんて感じたことがないです。芸人にとって、今日は100点と感じると逆にヤバいというか、手応えを探し続けることが仕事のモチベーションになるんですよ。常に今日はあかんかったな、と考えながらやるのがいいんです。私なんてダメ人間なんで、ラクをしようと思ったら簡単にできてしまう。1日5本録りなので、途中は流そうかなという気持ちも生まれてしまうわけですよ。そこに甘んじないように気を付けています」

――今日は5本録りのうち、金曜放送分の収録を見学させていただきましたが、5本目とは思えないほど岡田さんのテンションが高くて圧倒されました。
岡田「帯番組ということで、よく他の収録現場で芸人さんから『あれ? 今日は脳ベルSHOWの収録じゃないの?』っていじられるんです。『あれは5本録りでやっているから今日はないねん』なんて返しをするんですけど、同業者に認知されているのは嬉しいことです。でも、いじられるってことは、どこかのタイミングで見ているってことだから、たまたま見た回が手を抜いていたら恥ずかしいじゃないですか。だから毎回、気を抜かずにやっています」

――『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「バラエティ観るの大好き芸人」回でも、『クイズ!脳ベルSHOW』を挙げる芸人さんは多かったですからね。初めて1日5本録りと聞いたときはどう思いましたか?
岡田「1日で収録が終わるから効率的でいいなと思ったんですけど、その考えは初回からどこかに行きました。とにかく、しんどい。もっと私もビッグになって、収録スケジュールのわがままを言えるようにならないとあかんなって。それが今のモチベーションかな」

★“スベリ芸”からの脱却
――どうして、ここまで評価されたと分析しますか?
岡田「昨今のクイズ番組は、いろんな難易度がありますが、非常にいい塩梅の問題なんですよね。それとゲストのキャスティング。昭和に輝いていた人たちをメーンにキャスティングしていることが話題になった大きな要因でしょうね」

――クイズも昭和にまつわる問題が多いですしね。
岡田「昭和臭が漂う面白さ、そこが一番のポイントだと思います。ゲストの方もそうですが、私も昭和生まれで、その時代を生きてきましたからね」

――ゲストは普段、バラエティー番組に出ない方が多いですね。
岡田「俳優一筋、歌手一筋といった、なかなかバラエティーでフリートークをしない人たちが多いですよね。そのゲストから『素でしゃべったら、こんなに面白いんだ』や『こんなユニークなキャラなんだ』とか、そこを上手く皆さんに伝えられるように意識しています」

――トークに慣れていないゲストを、どうやって乗せていくんですか?
岡田「無理に引き出すのではなく空気作りですね。まず私がMCと言いながらも、MCらしくない脇の甘さがあって、いじられるタイプ。私がこんなんやから、皆さんも自由にやっていいんですよと。MCなんて威厳を保つものではないと思っていますから、そこでツッコんでもらってもいいし。そういう空気感を作ることで、カジュアルなトークができるんじゃないかな。さらに、皆さんの趣味であったり、好きなものであったり、どこか糸口があれば、そこを広げていきます」

――岡田さんはカメラが回ってなくても、常に会話してらっしゃいますよね。
岡田「はい。やっぱり長時間になりますから。高齢の…いやいや、ベテランの方が多いですから、一度オフにしてしまった電源を入れるのに時間がかかってしまいます。なので、常にしゃべりかけることで、テンションを保っていただいているんです」

――大御所のゲストも多いですけど、プレッシャーになることはないんですか?
岡田「そこはないですね。学生時代から、自ら前のほうの席に座って先生をいじってたタイプなんです。芸人になる前にサラリーマンを9カ月間やっていたんですけど、そのときも同僚の友達より、倉庫におるおっちゃんらとしゃべっていましたからね。年上の方としゃべるのが好きなんですよ。あと子供のときに見ていたテレビ番組も財産になっていますね。当時、テレビを見ていたときのように、一視聴者として語りかけるような感じで、ゲストとしゃべっている感覚もあります」

――芸人さんと違って、トークが予想外に転がることも多いんじゃないですか?
岡田「この番組あるあるなんですけど、最初に聞いた質問から全然違う話になって、『これ何の話をしているんですか?』って展開になることが多いんです。くりぃむしちゅーの有田(哲平)君は、そういうやり取りが一番好きらしいです(笑)。そういう自然発生的なトークも醍醐味ですね」

――ゲストの方も下手に狙ってないからこそ面白いんですよね。
岡田「そう! 芸人さんは計算して狙ったボールを投げますけど、この番組のゲストは見たことのないような握りで、見たことのないような変化球を投げてきますからね。この番組で私はキャッチャーでもあるので、それを上手く受け止めなければいけないんですけど体中があざだらけになります」

――岡田さんの対応力も、より向上したんじゃないですか?
岡田「ますだおかだで『M-1グランプリ』2代目チャンピオンとなり、私のツッコミも褒めていただきました。ところが、途中で芸が乱れまして、“スベリ芸”という不名誉な称号をいただきました…。そこでウロウロしている最中に、この番組のお話をいただいて、再びツッコミとしてのスキルが鍛えられましたね。あのままスベリ芸1本で芸人人生を全うしていたらと思うと恐ろしくなります。脳ベルSHOWのおかげでツッコミの筋肉が、もう1回付けられました。それに5本録りをやるようになって、声帯の筋肉も付いているんじゃないかなと思うんです。以前は5本目になると声が枯れることもあったんです。今日聞いていただいて分かる通り、今は5本録って、これだけしゃべっても、まだ枯れていませんからね」

★2000人のゲストと共演
――本放送を見ることはあるんですか?
岡田「この番組に限らず、自分のオンエアってほぼチェックしてないんです。ただ先日、たまたま22時からの本放送を見て度肝を抜かれました。声優の岩崎ひろしさんが、ご自身が声を担当しているアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の黒炭オロチのコスプレをしていたんです。強烈なメークで真剣に問題を考えている姿は恐ろしかったです」

――正直、名前を聞いても、顔を見ても分からないゲストが多いのも、この番組を語る上で外せない要素ですよね。
岡田「番組が1000回を迎えたときに、東野幸治さんを始め、大物芸人さんから祝福のコメントが届いたんです。その中で千原ジュニアさんから『パッとゲストを見たときに、この3人誰や、ってことがある。それどころか、4人誰や、ってことも珍しくない』みたいなコメントをいただきました。ただ、知らないゲストが出ている違和感で、ついつい見てしまうと思うんです。その『誰や?』を上手く紹介して、ユニークな部分を引き出していくのが大切で、『誰や?』のまま終わってはいけないんですよね」

――1000回を迎えたときに感慨はありましたか?
岡田「そう簡単にできないことですから、ありましたよ。ゲストは2000人を超えていますからね。いわば、この番組は芸能大図鑑。芸人の中で、最もいろんなジャンルの人と共演しているはずですし、そこはナンバー1だと自負しています。芸能界でも黒柳徹子さんか私かのどちらかじゃないですか」

――改めて、読者に番組の見どころを教えてください。
岡田「読者の皆さんには、昭和を生き抜いてきた方も多いと思います。自分の少年時代や、若かりし頃に見ていたスターが今も活躍している姿を見て、ノスタルジーに浸るのもよし。自分よりも高齢なゲストが嬉々としてクイズに答える姿を見て元気をもらうもよし。いろんな栄養の含まれた番組なので、見ていただけるとありがたいです」

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岡田圭右(おかだ・けいすけ) 1968年、大阪市中央区出身。大学在学時に相方の増田英彦と出会い、1992年に松竹芸能養成所に入学し、翌年「ますだおかだ」を結成しデビュー。数々の新人賞を受賞後、2002年に「M-1グランプリ」で優勝するなど、正統派の漫才で人気を集め、現在も数多くのテレビ番組に出演しているほか、「ウワオ!」「閉店ガラガラ」のギャグも人気。

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