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中日・星野がグラブを叩きつけ激怒! 凡フライがあわや2ランに、今も語り継がれる“宇野ヘディング事件”【プロ野球伝説の珍プレー】

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宇野勝氏

 6月19日に開幕し、約2カ月が経過した今シーズンのプロ野球。ここまでの戦いでは様々なプレーが飛び出ているが、打球が野手に直撃しファンが肝を冷やした場面もいくつか見られている。

 直近では8月23日のソフトバンク対ロッテの7回裏、ソフトバンクの左翼・栗原陵矢がロッテ・中村奨吾が放った左翼線際の打球に飛び付いた際、地面に落ちて跳ね返った打球が自身の喉を直撃。また、打球を放った中村も7月26日の対西武戦で、西武・外崎修汰の打球がイレギュラーし顔面を直撃。幸いにも両名ともに大きな怪我はなかったが、ネット上には心配の声も少なからず寄せられていた。

 投手への打球直撃に比べ起こる頻度が少ないため、その分ファンの記憶にも残りやすい野手への打球直撃。今から約30年前のこの時期には、その中でも最も有名な例と言える出来事が起こっている。

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 1981年8月26日、後楽園球場で行われた中日対巨人の一戦。同戦は中日先発・星野仙一が、6回裏まで巨人を2安打無得点に抑える快投を披露。打線も巨人先発・加藤初から4回、5回に1点ずつ奪い星野を援護していた。

 事件が起こったのは、「2-0」と中日2点リードのまま迎えた7回裏。この回星野は2死二塁のピンチを招くも、代打・山本功児の放った打球は遊撃後方への力ないフライに。誰もが無失点のままピンチを脱したと思い、星野も三塁側の自軍ベンチへ帰りかけていた。ところが、左中間方向に背走しながら捕球体勢に入った遊撃・宇野勝が目測を誤り、落下した打球が自身の頭を直撃した。

 宇野に直撃した打球は左翼線方向に大きく跳ね返り、そのままフェンス際を転々。頭を押さえてうずくまる宇野をはた目に左翼・大島康徳が慌ててカバーに走るも、この間に二塁ランナーは悠々と生還した。さらに打者の山本も三塁を回り本塁へ向かっていたが、こちらは際どいタイミングでアウトに仕留め同点までは許さなかった。

 ただ、予想外の事態で失点を喫した星野は、持っていたグラブをたたき付け激怒。星野はその後も続投し9回1失点で完投勝利を収めたが、なんとも後味の悪い勝利となってしまった。

 誰も予想していなかった珍プレーはなぜ起こったのか、その理由は試合後の報道により判明する。報道によると、宇野は捕球体勢に入る際、スパイクの歯が地面に引っかかり足元が不安定な状態に陥っていたとこと。さらに、照明が目に入るという災難も重なった結果、予想外の珍事につながってしまったという。

 一方、報道では星野が激怒した理由も同時に判明している。「怒ったのは宇野に対してじゃない。完封がなくなったのが悔しかったから」と語った星野だが、実は同僚の小松辰雄と「どちらが先に巨人を完封できるか」を競い合っていたとのこと。当時の巨人は試合前時点で連続試合得点記録が158試合続いていたが、それを止められなかったことが相当悔しかったという。なお、巨人の記録は同年9月21日に小松がストップさせている。

 宇野は後年、同戦後の星野の様子をメディアのインタビューなどで明かしている。宇野は星野の足を引っ張り相当落ち込んでいたというが、星野は「飯でも食いに行こうや」と自身に気をつかってくれたとのこと。また、その後も同戦のプレーについて「何か言われたという記憶はない」という。

 『プロ野球ニュース』(フジテレビ系)で取り上げられたことで大きな話題となり、その後『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』(同局系)の誕生につながったともいわれる宇野の打球直撃。現在でも“宇野ヘディング事件”という呼び名で多くのファンに語り継がれている。

文 / 柴田雅人

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