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橋下徹、吉村大阪府知事 いよいよ東京に押し寄せる「維新の津波」

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提供:週刊実話

 都知事選終了後、新型コロナウイルス感染者が過去最多の200人超えを連発した首都東京。感染大爆発に国民は安倍政権や再選した小池都知事に不信感を抱き、批判を強めつつある。

 そんな中、コロナ対策で大注目を集めている吉村洋文大阪府知事を旗頭とする『日本維新の会』が急ピッチで存在感を高めている。実際、都知事選も維新の推薦候補者は善戦した。来る次期衆院選では東京をはじめ全国で大躍進するとの観測が有力視されているのだ。

 維新人気の背景を全国紙編集委員が解説する。

「都知事選で維新推薦の小野泰輔前熊本県副知事の得票数は全体で4位だった。小野氏の知名度はほぼゼロにも関わらず、出馬表明から1カ月で約61万票を獲得した。この得票は、東京が地盤の『れいわ新選組』の山本太郎代表に約4万5000票差に迫る得票だった。しかも、昨年の参院選で東京選挙区から出馬、当選した維新の音喜多駿氏が獲得した約52万6500票を8万6000票も上回っている。永田町の政界関係者が驚いたのも無理はありませんよ」

 政治評論家が続ける。

「下町や市町村部では苦戦したものの、港区、千代田区、中央区の主要区で軒並み、小池氏に次いで立憲民主党が支援した宇都宮健児氏を上回り、第2位の得票だった。新宿では宇都宮氏に差をつけられたが、山本太郎氏には勝っています」

 都知事選と同時に行われた都議補選でも維新の躍進が垣間見れる。4補選で自民党は全員当選し底力を見せたが、維新は大田区で立憲推薦候補に勝ち2位につけたのだ。「女ばかりの候補」と話題を集めた北区でも、筆談ホステスとして知名度のある立憲が推した斉藤里恵氏に2000票差に肉薄、小池都知事が推した『都民ファーストの会』の元タカラジェンヌを突き放し、3位につける善戦ぶりを見せつけた。

「それもこれも、コロナ対策で小池都知事に勝る八面六臂の動きで全国的にも人気が高まっている吉村大阪府知事効果だろう。その人気のほどは『毎日新聞と社会調査研究センター』が5月に実施した全国世論調査でも明らかだ」(前出・全国紙編集委員)

 同調査では、新型コロナウイルス問題への対応で「最も評価する政治家」として吉村府知事を挙げた人が188人、2位の小池都知事の59人に3倍近い差をつけた。第3位が安倍首相の34人だから、吉村人気のほどが窺えるというもの。夕刊紙記者が補足する。

「吉村人気の勢いは7月になっても衰えず、都知事選でも小野候補を後押ししたのは間違いない。一説には、吉村=小野のタッグの勢いに驚いた小池都知事はコロナ対策の3密回避と称し、一切街頭演説を封印、ネット選挙に切り替えたともっぱらです。つまり、現職の小池都知事がコロナ対策で街頭に立たないため、遠方の大阪府知事がわざわざ東京に殴り込んで3密を作る街頭演説に反発が出る。完全な“吉村封じ”ですよ。結果は見事的中し、吉村府知事は東京で街頭演説ができなかった。吉村府知事も都知事選後の記者会見で小野氏の応援で東京入りできなかった無念さを吐露しています。小池都知事にすれば、肉を切って骨を断つの高等戦術を使ったわけです。裏を返せば、都民にまで吉村府知事の人気が浸透しているといえます」

★橋下氏ついに国政進出決意

 先の全国紙編集委員が一過性ではない“吉村人気”を指摘する。

「都知事選後、新型コロナは一気に200人超えと大爆発した。安倍政権と小池都知事のコロナ対策は失敗したという不安が東京をはじめ全国に拡大しつつある。その陰で現実的な数字を示し、かつスピード感を持ってコロナ対策に取り組む吉村府知事の大阪モデルに注目が集まっている。経済活性化も待ったなし。とうとう安倍首相も吉村府知事とのコロナ対策会談を決めたほどです。この会談に併せ、菅義偉官房長官、二階俊博幹事長も吉村府知事との会談に踏み切る予定」

 吉村維新の政策は日本の中枢でも重要なポジションを占めている証しだ。これまで何度もチャレンジしては撃沈した維新の東京進出。今度の吉村人気で悲願の東京、全国区への飛躍は現実味を帯びてきた。

「実は、この吉村人気の背景には実質、維新の影の指南役で維新創設者の橋下徹元大阪市長がいる。実際、橋下氏は日々マスコミで露出度を高めている。橋下氏は政界再進出を否定するが、発信する内容の9割は政治の話。政策の難問には、必ず対案を述べるなど政界再進出を強く意識しているのがアリアリですよ。橋下氏の狙いはズバリ、維新の全国制覇でしょう。単なる犬の遠吠えの立憲民主党などの野党は眼中にない。自民党がこけたら、それに取って代われる受け皿=政党を作る。2大政党の一翼を担う野望があるはずです」(自民党消息筋)

 維新関係者の話。

「今回の都知事選躍進で橋下氏の腹は固まった。短期的には、吉村府知事と松井一郎大阪市長に関西を任せる。自らは次の総選挙で東京ブロック比例から出馬し、国政に殴り込む。都知事選で小野氏が獲得した61万票を見込めば、比例で2議席以上が視野に入る。現在、政党支持率は日経調査で昨年比2倍の6%と急上昇している。橋下―吉村が東京をはじめ、全国遊説したら安倍政権に代わりうる一大維新フィーバーが巻き起こるでしょう」

 ポスト安倍は、維新の中にいた!?

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