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大阪名物“巨大ふぐ提灯”が…老舗『づぼらや』閉店の裏事情

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提供:週刊実話

 全国各地の繁華街で飲食店が次々と営業を再開する中、大阪・新世界の老舗ふぐ料理店『づぼらや』が、新世界本店、道頓堀店ともに営業を再開せず、大正以来(1920年創業)の長い歴史に幕を下ろすことが明らかになった。

『づぼらや』といえば、ふぐ料理もさることながら店先を飾る巨大なふぐ提灯が有名だ。大阪は、デフォルメが利いたシンボルの多い街だが、その中でも存在感は圧倒的。いかにも大阪らしいということで、通天閣やグリコの看板とともに、多くの人に親しまれている。

 それだけに、突然の閉店で動揺が広がっている。地元の商店会関係者が「新世界の象徴がなくなる」と嘆けば、道頓堀のある飲食店主は「まさか、づぼらやが閉まるとは…」と驚きを隠せない。閉店の理由に関して、店側は「諸般の事情」と語るのみだが、周囲では、こんな声が聞こえている。

「大阪市内ではここ数年、老舗飲食店の閉店が続いています。理由は一応『今が潮時』『業績不振』ですが、本音はコロナ後に予想されるインバウンド(訪日外国人観光客)ブームの再来です。商売とはいえ『街がこれ以上変わるのは、もう我慢でけへん』ですよ」(大阪のグルメライター)

 会社は不動産関係の管理会社として存続する方向とのことなので、やはり余力を残しての閉店であるようだ。正式な閉店は9月15日を予定している。

 跡地の利用に関してはまだ未定だが、周辺関係者からは「ホテルと免税店だけはやめといてほしい」との声が出ている。そして、気になるのが巨大ふぐ提灯。店が閉まっても看板が残るということでは、くいだおれ太郎の前例があるだけに、その行方が注目される。

 これについて大阪市は、「大阪を代表するオブジェなので、何らかの形で保存を検討できれば」と珍しく理解のあるところを見せている。

 惜しまれながら、いったん姿を消す大阪名物。果たして、その行方は?

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