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コロナ禍で迎えた自動車メーカー『マツダ』創業100周年の波瀾万丈

 新型コロナに揺らぐ2020年に、マツダが創業100周年を迎えた。マツダといえば『R360クーペ』『コスモスポーツ』『ロードスター』に代表されるような、走りやデザインにこだわりを持った自動車メーカーだが、現在の地位を獲得するまでには波瀾万丈の道をたどってきた。

 マツダの歴史は、1920年に創業したコルク栓メーカー『東洋コルク工業』に始まる。その後、31年に三輪トラックの製造を開始し、自動車メーカーの仲間入りを果たした。大戦で甚大な被害を被ったが、戦後は広島を地場とする中堅自動車メーカーとして、確固たる地位を築いてきた。

 そんなマツダも、90年代には深刻な経営危機に直面している。80年代後半から『ユーノス』『オートラマ』『アンフィニ』など販売店の多チャンネル化を進め、低価格車から高価格車まで網羅するフルラインアップメーカーを目指していたが、バブル崩壊で体力に合わない拡大戦略があっさり崩れ去ったのだ。

 96年からフォード傘下に入るも状況は変わらず、リーマンショックのあった2008年にフォードとの提携を解消した際は、「マツダはもはやこれまでか…」ともいわれた。しかし、ブランド力の向上という新たな旗を掲げ、刷新した自動車技術「スカイアクティブ・テクノロジー」や、生き物が見せる一瞬の美しさや躍動感を取り入れた「魂動デザイン」などで息を吹き返した。

 しかし、コロナ禍で急速に世界情勢が変化している今、いつまでもその成功体験にあぐらをかいてはいられない。アフターコロナの時代にユーザーが求めるものは何か。マツダがそれを他社にない切り口で提示してくれることを期待したい。

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