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収入激減に加え感染リスクも心配… 新型コロナが“中学受験"市場大直撃!

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提供:週刊実話

 首都圏の私立・国立中学校の2020年度受験者数は、約4万9400人となり過去最高だった。

「中学受験は08年ごろまで受験者数が増加していました。ところが、同年9月に世界を震撼させたリーマン・ショックが発生。国際的な金融危機が起こって、日本でも景気が低迷してしまい、中学受験者数は下降線をたどりました。しかし、15年度から再び上昇。20年度の中学受験は、過去最高の受験者数を記録したのです」(進学塾元講師)

 だが、そんな中学受験市場に異変が起こっている。新型コロナの影響で、21年度は中学受験を断念する家庭が続出しそうなのだ。理由は経済的事情だという。

「中学受験はお金がかかる世界です。受験のために小学校3年生〜6年生までの4年間、わが子を大手進学塾に通わせたとしたら、総額250万〜300万円くらいかかるといわれている。有名進学塾に通えば、さらに負担は増える。晴れて希望の私立中学に合格しても、月額約10万円ほどの費用がかかります」(教育ジャーナリスト)

 公立中学より負担額は大きくなるのだが、新型コロナウイルスによって一般サラリーマンは休業、解雇や雇い止めを余儀なくされており、収入が激減している。

「リーマン・ショック時とは比べものにならないほど経済的に苦しくなっている家庭が急増しています。先行きが見えない状況に、公立中学へ切り替えざるを得ないのです」(同・ジャーナリスト)

 経済的不安に加えて、合格すれば私立中学生の大半は“電車通学”になるため、新型コロナ感染リスクが高まることになる。

「通勤通学ラッシュを避けるために、自宅から徒歩や自転車で通える学校に切り替えることを検討している家庭も増えています。どちらにせよ、来年以降は私立中学の受験率が減少するのは間違いない。結果、公立中学にそのシワ寄せが来る。コロナ禍で授業再開のメドが立っていないだけに、公立中学では対策に苦慮していますよ」(都内の小学校教師)

 新型コロナは、子供たちの将来にも影響を与えることになりそうだ。

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