search
とじる
トップ > 社会 > 蝶野正洋の黒の履歴書 ★新型コロナを収束させる自助精神

蝶野正洋の黒の履歴書 ★新型コロナを収束させる自助精神

pic pic

提供:週刊実話

 新型コロナウイルスの感染拡大によって先の見えない状況が続いているけど、みんな頑張って外出を自粛して耐え忍んでいると思う。俺も家にいる時間が増えたから、気になったことは調べたりしてるよ。

 そもそも「ウイルス」って何なんだろうってことを調べてると、世界的な感染なんてのは今に始まったことじゃなくて、100年前、200年前…いや、生命が生まれた頃からずっと人類はウイルスと闘ってきたということが分かる。

 ウイルス対策は文明の発展と共に進化しているが、政府が呼びかけている「手洗い、咳エチケットの徹底」「3密(密閉、密集、密接)を避ける」「不要不急の外出自粛」という対策は昔からそんなに変わらないし、「誰でもできる行動」ばかりだ。

 俺が関わっている防災・救命活動には「自助」「共助」「公助」という考え方があるんだけど、基本となるのはやっぱり「自助」。今回の呼びかけで、災害時は「自分の身は自分で守る(自助)」ってことの重要性を改めて認識したよ。

 あと、自分の身は自分で守るということは正しい知識が必要になってくるから、デマには騙されないように注意しないといけないな。

 実は、俺のところに、コロナ関連ビジネスの話が持ち込まれた。アルコールに代わる新しい消毒剤があるから一緒に売らないかとか、免疫力を高めるサプリはどうですかとか。ホントかどうかも分からないから俺は断ったが、多くの企業は新型コロナで経済的な影響を受けているし、個人で見ても、収入が減って、儲け話に飛びついてしまう人も出てくると思う。コロナ対策にしたって、いろんな情報が飛び交っていて、いまは何が正しくて、何が間違っているのか判断できない。

 安易に信じてしまうと、被害が広がる危険性があるから気をつけたいが、逆に情報を信じないというのも問題だ。いまだに新型コロナを甘く見て平気で外を出歩く人がいる。ウチの近くでも、家族連れやお年寄りが普通の休日の感じで買い物に出てたりするからね。

「国の対策(公助)」が悪いという意見もあるが、どんな災害でも「正しい自助が公助に繋がる」ということは共通しているんだよ。だから、ウイルスから自分の身を守る姿を、俺ら世代が先頭に立って見せなきゃいけないと思うよ。

 まぁ、家にずっといると気が滅入ってしまうのも分かるけどな。そういう意味では、若い人のほうが家でのすごし方が上手だよ。うちの子どもなんか、ずっと家に居て、学校に1カ月以上行ってないからストレスが溜まってるのかと思ったけど、友達とLINEをやったり、タブレットを使ったリモート授業をやったり、いろんなコミュニケーションを取って楽しんでる。

 とにかく、コロナ対策として「不要不急の外出自粛」は誰でもできる。自助精神が、この事態を収束させる早道ということを肝に銘じて、不要不急の外出は控えてほしい。

***************************************
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ