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開幕延期で過熱する 中日・大野雄大投手「FA争奪戦」

 変則・強行日程が「最優秀防御率左腕」の付加価値をさらに高めることになるかもしれない。

 第6回新型コロナウイルス対策連絡会議が開催されたのは、4月23日だった。その時点で、あくまでも5月6日に緊急事態宣言が解除されるのを大前提として、6月19日にペナントレース開幕戦を設定する話が濃厚になっていた。

「本来、6月19日とは、セ・パ交流戦が終了し、通常ペナントレースが再開される日でした。同日にプロ野球をスタートさせるということは、『交流戦18試合は開催しない。最大125試合を目指す』という意味です」(NPB関係者)

「100試合限界説」もある中、いずれにせよ、試合数が減るのは間違いない。それにともない、選手会側と調整を続けているのが、フリーエージェント1年分のカウント日数の調整だ。

 通常なら「一軍登録145日」で1年と数えられるのだが、試合数が減るのだから、今季に限り、その日数も特例で少なくしなければならない。「どれくらいの日数が適当か」という意見が交換されているのだ。

「今オフのFA市場の目玉投手は、年内に国内FA権を取得するはずの、中日の大野雄大(31)です。日数短縮案に、慰留に必死な中日は『ヤバい』と思っているはず」(スポーツ紙記者)

 昨年オフ、中日は大野との複数年契約に失敗。加藤宏幸代表も「慰留失敗」とほのめかし、この時点で、他の11球団が熱い視線を向けていた。

「完投可能な先発左腕が動くとなれば、どの球団も調査しますよ。菅野智之のメジャー挑戦が濃厚な巨人、交渉上手な石井一久GM率いる楽天、昨季、大野にノーヒットノーランを含め3敗を喫した阪神など2桁勝利の計算できる左腕に、どの球団も興味津々です」(同)

 自主トレ中から開幕投手に名乗り出るなど、猛アピールを続けてきた大野。昨季、最優秀防御率のタイトルを獲得したことで自信を深めたのだろう。今季は自己ベストを残し、残留・移籍交渉に臨むつもりだ。

「短縮される今季のペナントレースは強行日程になりますが、投手起用も変則になりそうです。試合数が減った分、中継ぎ投手を総動員させやすくなったと見る向きもあります。そうなると、先発投手の責任イニングは短くなるので、大野は初回から飛ばしてくるでしょう」(前出・関係者)

 大学全日本でキューバ打線を翻弄させ、「将来はメジャー」と語っていた大野。巨人がFA加入の山口俊の入札を認めたのは「大野へのアピール」だったとも言われている。今オフ、大争奪戦が起こりそうだ。

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